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「五輪切符よりお金」男子マラソンの 日本記録保持者が東京マラソンへ意欲


東京五輪の陸上マラソン競技が東京開催から札幌開催に突如変更されたことで、戸惑いを隠せない選手達も多いなか、日本陸連は9月にマラソンの代表選考レースMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を開催し、男子3人枠のうち2人の内定が決まりました。

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NEWSポストセブン

9月に開催されたマラソンの代表選考レースMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)では、中村匠吾選手(富士通)、服部勇馬選手(トヨタ自動車)が日本代表として内定が決まっています。MGCでは、気温のまだ高い9月に、東京五輪とほぼ同じ高低差に富むコースで開催され、本番に近い設定で力を発揮できる選手を選びます。しかし、開催地が札幌に変更されたとなれば、8月の平均気温が東京より約6度も低く、しかも市内は平坦という環境が全く異なる地でのマラソンとなります。point 286 | 1

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文春オンライン

そこで、住友電工陸上競技部監督の渡辺康幸氏は「札幌の条件はスピードランナーに有利です。変更されれば、アフリカ勢が上位を独占する可能性が高い」と不安をのぞかせました。そんななか、3人目の候補となっているのは2時間5分50秒の日本記録保持者である大迫傑選手(ナイキ)。MGCでは3位となりましたが、渡辺氏は「(大迫選手は)米国で世界のトップと磨いてきたスピードが持ち味です。中村、服部両選手に勝機があるとすれば、当日が東京並みの暑さになった時でしょう」と推察します。point 288 | 1

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MGC

続けて、「ただ、涼しい札幌での開催なら設楽悠太選手(ホンダ)も出場させたいところ。MGCでは暑さで失速しましたが、札幌なら強みが際立つはず」と前日本記録保持者の設楽悠太選手(27)にも注目が集まっているようです。11月3日に行われた東日本実業団対抗駅伝にホンダの3区で出場した設楽選手。出場後の取材では「競技をやっている以上、五輪を目指している。走りたい気持ちはある」と代表入りの意欲を明かしていました。point 255 | 1

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日本経済新聞

残り1枠の東京五輪代表権を得るには、設楽選手の日本記録である2時間5分50秒の更新が必要となりますが、日本新を出せば、日本実業団陸上競技連合から1億円の報奨金が贈られます。昨年、一度手にしている設楽選手は五輪出場に意欲を見せたものの「五輪切符より1億円の方が欲しい。狙いにいく」と自身のモチベーションはあくまでも新記録を出し、1億円を獲得することのようです。point 235 | 1

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google Image

さらに、東京五輪のマラソン会場が札幌に移転したことについては「今は中村(匠吾)選手や服部(勇馬)選手を応援する立場。決まった以上、選手は従うだけ」と話した上で、「(日本記録を)切れたとしても自分の中で『出ます』とは言えない。世間の人は大迫選手が走った方がいいと思う。彼なら絶対やってくれると思うので、彼に任せるのは納得いく」とMGC3位の大迫選手に代表権を譲ることを示唆しました。point 251 | 1

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