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”ためこみ症”、ゴミ屋敷を生み出してしまう恐ろしい病気の実態とは・・・?


”ゴミ屋敷”という言葉をご存知ですか?自分が好きな本や衣類などを必要以上に集めて捨てられず、家にあふれて生活できなくなる「ためこみ症」という病気が近年、精神疾患の一つとして注目されています。病気と自覚しないまま中高年になると”ゴミ屋敷”を作ってしまうそうです。

毎日新聞

福岡市内のとあるマンション。ここに1人で暮らす当時60代女性は、段ボールをいろんな店で譲り受けて集めていたそうで、浴室や台所にも積んで住めなくなり、同科でためこみ症と診断され入院。溝部さんら医師の訪問調査を受けた際は、「何かの役に立つから」と答えたといいます。

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カラパイア

治療法として、病院側は女性と相談し、まず無料でもらったものや人に譲るために集めたものを処分対象とし、1週間のうち2泊3日で本人が自宅に戻り、片付けるたびに写真を撮って見せてもらうことにしたといいます。その都度、褒めて励まし、約3カ月で床が徐々に見えるようになったいいます。病室に滞在したことで「これが普通の部屋なんだ」と気付けたのも大きかったといいます。point 232 | 1

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週刊女性プライム

ため込み症の3つの特徴は、①物を大量に集める②整理整頓ができない③捨てられないの三つ。集めるのは文房具や領収書、空き缶、電化製品、家具など、人によって異なりますが、認知症や統合失調症、注意欠陥多動性障害(ADHD)なども物をためることがあるそうが、こうした病気の影響を除いても症状があると、ためこみ症と診断されるそうです。point 219 | 1

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この病気を研究する研究室によると、ためこみ症に有効な治療はまだ確立しておらず、薬〇療法とカウンセリングで対応しているそうです。薬〇療法は脳内の神経伝達物質に作用する錠剤を服用し、ためこみ症に影響する不安感や衝動性、こだわりの強さを和らげる役割があるそう。ただ、強迫性障害と比べて治療効果が出にくい難点があり、患者本人が行動を変えるためのカウンセリングも根気が必要だそうです。point 244 | 1

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片付け110番

しかし多くの場合、病院や行政に相談しても「性格のせいではないか」などと言われてしまうそうで、あるじ80代の女性も、70代後半で九大病院にためこみ症と診断されたといい、50代の息子は「50年以上、本人も家族も仕事や進学、結婚で大きな影響を受けた。病気を早く突き止め、患者や家族が前向きに病と向き合える環境をつくってほしい」と訴えており、病気を診断されることの重要性を話しました。point 245 | 1

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では、病気の兆候はどうつかめばいいか?一般的には浴室やトイレ、家具など生活に必要な設備が物であふれ、使えなくなると「危険信号」と指摘するそうです。その上で「軽い症状だと、ソファやテーブルに服や紙類が山積みになって使えない状態が5-10年続くと、ためこみ症の兆候ではないか。本人の気付きとともに、周囲の注意も大切になる」とのことです。point 220 | 1

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近年問題がより一層大きくなっているゴミ屋敷。それが病気だったとはアプローチの仕方が変わりそうですね。

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