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【不買運動】韓国の専門家は過激な動き自制し、韓日の市民交流が重要だと指摘


現在、今もなお続いている韓国での日本製品不買運動。日本による経済報復措置への反発から火がついたようですが、ソウル・日本大使館前で安倍晋三政権を糾弾する抗議集会に発展する事態になっています。一方で、韓日関係悪化の長期化を懸念する声も出ているようで….

。専門家らは感情的な対応は状況を悪化させるだけだとして、落ち着いて自制心を持ちながら新たな韓日関係を模索すべきと指摘します。

ニューズウィーク

消費者はインターネットや交流サイト(SNS)を通じて不買対象の日本製品と代替可能な国産品の情報を共有し、不買運動が日常生活に溶け込み始めており、日本製品の不買運動はおさまるどころか、不買の対象が徐々に全産業に拡大している状況。

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そのなかでも、日本ビールと日本のカジュアル衣料品店「ユニクロ」は最も大きな打撃を受けています。大型スーパーとコンビニエンスストアでの7月の日本ビールの売り上げは前年同月比5~6割減少。さらに、日本の化粧品をはじめ生活、育児、趣味用品にまで対象が拡大。日本ブランドの売り上げが減少しています。

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また、ソウル市の中区の区長が日本人や外国人観光客が訪れる中心部に「NOボイコットジャパン」と書かれた不買や日本旅行の取りやめを呼びかける旗を設置したところ、市民からの批判が殺到し、その日のうちに撤去に追い込まれたことがありました。

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反日感情が高まるなか、一方で、感情的な対応を抑え、成熟した姿勢で今回の事態を乗り越えるべきとの声も聞かれているようです。

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SNSでのユーザー間で両国の友好や協力を願う「♯好きです」というハッシュタグが今広がっています。もともと日本では韓国との関係悪化に心を痛めた人たちが「♯好きです_韓国」とハングルでハッシュタグをつけることを呼びかけたことをきっかけに、それに応えて韓国でも「♯好きです_日本」のハッシュタグが使われ始めたようです。point 272 | 1

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エキサイト

韓日関係の悪化が文化交流にも影響を及ぼしているようで、10月1~2日に東京・新宿の韓国文化院で予定していた「日本図書展」の中止を検討しています。しかし、一方で、韓国中部・堤川市で先ごろ開かれた「堤川国際音楽映画祭」では、開幕を前に同市議会が日本映画の上映を取り止めるよう求めて議論が起きましたが、日本映画は予定通りが上映されました。point 221 | 1

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日本では第3次韓流ブームが起きており、K―POPの人気は根強く現在の韓流を支える若い世代は政治と文化交流を切り離して考える傾向があることも大きいようです。

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韓国の専門家は韓国での不買運動について、自然な動きとしながらも、「ソウル市中区の官主導の運動や過激な対応を市民が抑え、開かれた運動を進める姿があちこちで確認されている」と指摘。また、「市民運動が一歩さらに成熟しているようだ」とし、1965年の韓日請求権協定について問題意識を持ち、新たな段階に進むべきだと指摘しています。point 293 | 1

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また、啓明大社会学科のチェ・ジョンリョル教授は「日本への敵対心をあらわにして韓国内の団結をもくろむのではなく、普遍的な『市民の言葉』で世界の共感を得るべき」「このような時こそ人権や平和という普遍的価値に共感する日本の良心的市民社会との交流が必要だ」と話しています。

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