さかきばらせいととは、1997年に神戸で起きた神戸連続殺傷事件の犯人のことです。ご存知の通り、中学2年生でこの事件を起こした男性が報道機関に送った手紙に使われた名前が、さかきばらせいとでした。
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さかきばらせいとの家庭は父母に弟2人の5人家族です。父親はサラリーマンでしたが、教育が全て母親が行っており、全く自分の息子の性格や行状を把握できていませんでした。さかきばらせいとが事件前同級生と揉め事を起こし、同級生を殴るなどの問題を起こした時も、父親は注意はしても怒ることはありませんでした。
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逮捕後に警察から息子の持病について尋ねられても、肺気腫や慢性気管支炎といったそれなりに重い病気すら人に聞かないとわからないほど息子について何も把握していませんでした。加えて逮捕後数日たっても、警察に被害者の名前を教えられるまで知らないといった体たらくでした。
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母親は長男ということもあり溺愛していました。息子のこころの闇には気づかないにもかかわらず、少し体調が悪ければ病院に連れて行き脳腫瘍を疑ったりしました。中学生になって思春期になった息子が部屋の掃除を嫌がっても、平気で机の上までいじるような人でした。しかし息子の部屋にあるタバコや工具など重要な物には気づきもしません。多動と診断された後も療育をした気配すらありません。それでも溺愛していました。さかきばらせいとがが「母親以外の家族はどうでもいい」と言ったことがありますが、問題は母親に溺愛した自覚がないことでした。
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さかきばらせいとは事件を起こす前に既に奇行を繰り返していました。まず猫に対する虐待です。単に猫を虐めるだけではなく、殺して解剖を行いました。さかきばらせいとに殺されたり虐待された猫が、事件前に現場周辺では目撃されています。自宅には殺した猫の舌がワンカップの瓶に保管されていました。
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次に、不登校、女子生徒を追いかけ回す、万引き、喫煙、同級生への暴力です。両親はこれだけの奇行を繰り返すさかきばらせいとを病院で治療することも積極的な対応もしませんでした。事件では、被害者を自分の作品だといい、バラバラにして頭部を自らが通う中学校の正門に置くという驚くべき行動をしています。自らの血が汚れていて清めるために、被害者の血を飲んだことも告白しました。
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さかきばらせいとの部屋の天井裏には、工具など両親が見たこともないものが隠されていました。全体的に親と子どもが全く繋がっていない、第三者がみたら少しゾッとする家庭でした。