回転ずしチェーンを中心とした飲食店で、利用客による悪質な迷惑行為を収めた動画がSNSで拡散した問題。被害を受けた各企業が毅然とした対応を示すなか、新たな動きがありました。3月8日、名古屋市内の「くら寿司」で迷惑行為の動画撮影をした住所不定・無職の吉野凌雅容疑者（21）や少年ら3名が、威力業務妨害容疑で愛知県警に逮捕されたのです。
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動画撮影が行われたのは2月3日夜。吉野容疑者がレーンを流れる寿司を手づかみで直接食べ、卓上に設置された醤油さしを口に含んで笑みを浮かべます。この“ペロペロ動画”を撮影したのは、ともに逮捕された19歳の少年と見られており、15歳の少女も一緒にいたということで、３人がまとめて逮捕されましたが、SNS上で拡散された迷惑動画での逮捕案件には「よくやった」「警察動いてくれて感謝」などと注目されることとなりました。
吉野容疑者は、少年少女のたまり場となっている、新宿「トー横」や名古屋「ドン横」、大阪「グリ下」を行き来していたといいます。2022年7月ごろ、トー横で吉野容疑者と知り合ったという少年は、本誌取材に「『トー横の王』と呼ばれた、ハウルさんの名前を聞きつけて歌舞伎町に来た、よくいるトー横キッズのひとりで、正直、存在感はぜんぜんありませんでした。よく『ヒモになりたい』と話していましたね。『複数の女の子とつき合って、援助交際をしてもらい、そのカネで暮らすのが夢だ』と」などとこう語っていたといいます。
さらに、吉野容疑者は一発逆転を狙い、“迷惑系YouTuber”としてSNSで名を広めて金を稼ごうとしていたと、知人の少年が明かしていることも判明。逮捕の原因となったくら寿司での動画も、その活動の一環だったようです。また逮捕された案件についても、「へずまと違ってお金も払っているし、しょうゆ差しも直接口にしていない」と、法的には問題ないと話していたと報じられ炎上しました。これについてネット上でも批判の声が上がっており、
《その場しのぎの言い訳に過ぎない。きちっと裁きを受けるべき。》 《直接口にしているかどうか、金を払ってるとかで罪にならないと思っているならただのバカでしょ》 《こんな理屈が罷り通ると云う頭が何にも置いて度し難い。そして、本人は悪いことをしたとは思っていない。》などと批判が続出しています。自らが起こした行為を「犯罪」と認識し、罪を償うことはできるのでしょうか…。今後、高額な損害賠償請求が待ち受ける可能性も指摘されているので、こうした迷惑動画などが減ることを祈ります。
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