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巨人・木村拓也の死がキッカケで見直された「野球場のAED」について


木村拓也と聞くと一瞬、タレントのキムタクを浮かべてしまう人も多いですが、一字違います。タレントの方は木村拓哉、木村拓也は元プロ野球選手です。

 


写真:pinky-media.jp

日本ハムでプロ生活をスタートさせて、広島カープを経て、巨人でも活躍をしました。希代のユーティリティープレイヤーとして、どこでも守れる野手として重宝されました。外野、内野各ポジションは元より、キャッチャーでの試合出場経験もあります。選手間でも、監督やコーチ陣からも寄せられる信頼が厚く、2009年で引退した後は巨人のコーチとしての新しい野球人生をリスタートし、野球界へ大きく貢献してくれると思っていた矢先に驚きの事件が起きます。point 286 | 1

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写真:matome.naver.jp

2010年4月2日、広島対巨人の試合前シートノック中、木村拓也コーチはグラウンドで突然倒れ、意識を失ったのです。すぐに救急車で病院に運ばれました。くも膜下出血でした。懸命な処置が行われましたが、そのまま木村拓也コーチは帰らぬ人となってしまいました。37歳の若い逝去は球界のみならず、日本中に衝撃とともに伝えられます。若すぎる死に多くの人が悔やみ、悲しみました。悲しみが癒えない中、それでも巨人は戦い続けます。4月24日、木村拓也の同級生で親友としても知られる谷選手が逆転満塁ホームランで試合を決めます。あいつが打たせてくれたホームランだと後から語っています。point 353 | 1

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写真:taros-father.blog.so-net.ne.jp

亡くなる前に前兆もあったようです。普段は練習や試合の後で弱音など決して吐かない木村拓也コーチが、疲れたとか、しんどいとかいう言葉を口にしていたそうです。奥さんも驚く事態です。直前には頭痛を訴えてもいたそうで、その時に気づけていればと悔やんでいるとも言っています。

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写真:sanspo.com

彼がグラウンドで亡くなるという衝撃は、野球界や野球場の安全管理が見直されるきっかけになりました。プロ野球選手が怪我をするのは珍しいことでないので、怪我に対する野球場のケアは万全と言えますが、病に倒れるというのは想定が甘くなっている球場も多かったと言います。万が一のことがあった時に備える意味で、AEDの普及につながりました。今ではプロ野球選手となった新人選手の研修の一環でAED講習が導入されるほどです。point 271 | 1

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写真:blogs.yahoo.co.jp

今日でも、AED装置が近くにあれば救える命がたくさん存在します。人の命ですから軽いはずがありません。木村拓也が野球場で倒れ、亡くなってしまったような悲劇を繰り返さないためにも、少しでも命を救う可能性を上げることは教訓として生かさなければならない課題です。

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