X
    Categories: ISSUE

イマジネーションの世界?女性障害者が語る「夜の生活」「性の悩み」


「障害者と性」。最近では、テレビ番組で乙武洋匡さんが男性障害者の性を語り、話題となりました。一方で、女性障害者の性について語られることはほとんどありませんでした。でも、女性障害者だって性欲はあるはずです。車イスグループ「BEYOND GIRLS」の梅津絵里さんと中嶋涼子さんの二人がこれについて語りました。

point 0 |
ウィズニュース

女性にまつわる性の問題は、見えにくいのが実情です。もちろん、セッ○スへのモチベーションは人それぞれです。そして、声にださなくても、セッ○スがパートナーとの大切なコミュニケーションであることは間違いありません。梅津さんと中嶋さんは、性について悩む障害者の女性たちに届いてほしいとの思いから、あえて率直な言葉で語ってくれました。2人の会話の中には、普段、耳にしない表現や単語が出てくるかもしれませんが、その表現自体が、二人のメッセージになっているのです。point 282 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
Paris

日常の性

なぜ、顔や名前をだして性について語る事に応じてくれたのでしょうか。梅津さんは「 健常者、障害者問わず、なかなか話にくいテーマかなと思いまして」と切り出します。梅津さんはこれまで、「障害をこう乗り越えたんだよ」という美談を求められることが多かったのですが、それだけじゃないのになと思っていました。というのも、「障害乗り越えた、終了」ではなく、その先、恋愛して、結婚して、出産して、子育てして……と人生は続くわけです。そうなると、日常の「性」は切り離せない話なのです。障害者の中に梅津さんと同じように悩んでいる方がたくさんいます。障害者だってセッ○スできる、恋愛できる、子どもだって作れるんだよっていうことを知ってもらいたいと思ったそうです。point 378 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
ウィズニュース

梅津さんは、障害を持つ前の25歳で結婚されています。梅津さんは27歳で難病の「全身性エリテマトーデス」を発症しました。それから6年間寝たきりの生活でした。ご飯を食べられるようになる、トイレに一人で行けるようになるといった日常のことを一通りできるようになった後、子どもが欲しかった梅津さんは、ご主人とセッ○スについても考えるようになりました。point 227 | 1

ADVERTISEMENT

梅津さんはリハビリの時に、四つん這いで体を支えるための筋トレをしました。「バックの時にも使えるかも」なんて事が頭をよぎりました。作業療法士の方が若い女性だったため、そういう話も素直にできたそうです。リハビリの際には腕がぷるぷるで生まれたての子鹿のようだった梅津さんでしたが、6年ぶりのセッ○スで「ここまで回復したんだよ」とご主人をびっくりさせたかった一心で努力しました。しかし、実際にやってみると、ご主人は「本当に大丈夫なの?」とそれどころじゃなく、結局「基本スタイルが1番いいね」なんて会話をしたそうです。point 254 | 1

ADVERTISEMENT

車椅子あるある

中嶋さんは「私も絵里に会うまで、何でも話せる障害者の友達がいなかったので、健常の子としかこういう話をしたことがありませんでした。」と語りました。ずっと「私だけがおかしいんだ」って思って悩んでいたのです。でも、梅津さんに話を聞いてもらい「あ、これは車イスあるあるなんだ」と中嶋さんはほっとしました。これを機に、性の話をすることで救われる子もいるのかなあと思ったそうです。

ADVERTISEMENT
point 0 |
Mynewsdesk

梅津さんは下半身の感覚がないために、尿もれしやすいのです。まわりに障害者の友達がいなかった時は、健常の子に相談すると「腰に枕をいれると我慢できるよ」と言われてやってみましたが、うまくいきませんでした。しかし、梅津さんに相談すると「私も病気のあとで括約筋が弱まったので不安があるよ」という事が聞けて「あ、これは筋肉の話なんだな」と気づきました。脊髄損傷をしていると、そのような人も多いそうです。梅津さんは「防水シートをベットに敷いてやるといいよ」とアドバイスもしたり、バリアフリーのホテル情報を共有したこともあるそうです。point 320 | 1

ADVERTISEMENT

では、下半身の筋肉が弱っているという状況で感じたり「絶頂」という感覚はあるのでしょうか。梅津さんは下半身の感覚が鈍くあるそうですが、中嶋さんの感覚は全くないそうです。だから、「セッ○スってどうしてるの?」といった話で、電話で3時間くらい語り合ったそうです。

ADVERTISEMENT
point 0 |
ウィズニュース

中嶋さんは感覚がないので、お腹にあたるのや、入るのがわかる時もあれば、実はわからない時もあるそうです。9歳から車イス生活の中嶋さんは、障害を持ってからのセッ○スしかしたことがないのです。「もうイマジネーションの世界。たぶん、こんな気持ちよさな気がする、みたいな」と感覚がないなりの表現をした中嶋さんですが「好きな人とのセッ○スは本当に気持ちいいですよ」と普通の女子としての言葉を続けました。point 252 | 1

ADVERTISEMENT

恋愛も結婚もできる

中嶋さんは仕事が忙しくてなかなか恋人ができないそうです。「どなたかステキな人がいればとは思っています。」と語る中嶋さんはこれまで、出会い系アプリ「ティンダー」を使って、積極的に男の子と出会ったりしていました。最初は車イスってことを伏せてやりとりし、途中で明かすようにしているそうです。

ADVERTISEMENT

ひかれることもあるようですが、それでもいいって言ってくれる人もいるそうです。だんだん、車イスの扱いもわかるようになってくれて、うまく付き合えることもあったのです。「勇気をもってやってみてよかった。おかげで、男性とデートすることにも慣れてきました。」と中嶋さんはとても恋愛に前向きで積極的なので、梅津さんが勇気をもらうこともあるそうです。

ADVERTISEMENT
point 0 |
ウィズニュース

セッ○スじゃなくても、スキンシップはとても大事です。病気をきっかけに、セッ○スができなくなってしまったという人もいます。しかし、二人は病気を理由に諦めたくなかったのです。障害者だとしても恋愛もセッ○スもできるし、家庭を持って子作りもできるのです。今の状況に絶望をせずに、未来を夢見ていいんだって知って欲しいというこの二人の想いは多くの方に勇気を与えることでしょう。point 239 | 1

ADVERTISEMENT