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【お医者さんに聞いた】手足口病の症状の特徴、他の病気との見分け方


手足口病

手足口病とは、手や足、口などに発疹が出るウイルス性の感染症です。

名前はよく耳にするけれど実際にはよく分からないという人も多いでしょう。

ほとんどの場合は軽傷で済むもので、手洗いうがいで予防できます。

写真:Pixabay

手足口病とは?

手足口病とは、手や足、口に水疱性の発疹ができる病気です。

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ウイルスの感染によって起こる感染症の1つです。

赤ちゃんがかかる病気として知られており、実際に乳幼児がかかりやすいです。

夏に流行する病気です。

写真:Pixabay

手足口病の感染

感染経路は、主に接触感染、飛沫感染、糞口感染だといわれています。

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糞口感染とは、便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです。

子どもの感染が多い理由は、幼稚園や保育園で多くの子どもたちと接すること、そして子どもたち同士の距離も近いため感染しやすいのです。

衛生的な観念もまだ発達していない時期なので、手洗いうがいの徹底もできておらず、また子どもたち同士の接触も濃厚です。

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写真:Pixabay

手足口病に最も感染しやすいのは5歳未満の乳幼児とされています。

先ほども説明したように衛生面に関する概念が低いためであり、また抵抗力も低いからです。

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保育園のプールなどでの感染が多く、感染経路の関係上、乳幼児の感染が多くなります。

特別、乳幼児だけがかかるという病気ではなく、抵抗力や他者との接触によるものです。

 

手足口病の症状

手足口病になると最初は口の中に痛みを感じ、口内に白いポツポツができます。

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口内炎と異なる点は、手のひらや手の甲、足の裏、さらに手足の指の間にも白い水疱ができる点です。

また3分の1くらいの割合で発熱を伴うことがあります。

基本的には高熱にはならず、38度以下の微熱程度で済みます。

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写真:Pixabay

手足口病の潜伏期間

手足口病の潜伏期間は2~5日が平均です。

個人差があるので多少前後することもあります。

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潜伏期間中には手足口病らしい症状が出ません。

また潜伏期間中でも感染力は強く、他人にうつります。

 

手足口病と合併症

まれに合併症を引き起こすことがあります。

38度以上の高熱や嘔吐、頭痛がある場合には、ウイルスが原因で起こる髄膜炎や脳症を起こしている可能性があります。

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髄膜炎、脳症は意識障害などが起こり、ひどい場合は麻痺などの後遺症が残ることもある病気です。

手足口病の症状である、発疹や微熱以外に異常を見つけたときは、速やか病院で診断を受けましょう。

写真:Pixabay

手足口病の治療法

手足口病の場合は、小児科でも皮膚科でも診断を受けられます。

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ただし、手足口病には治療薬やワクチンが存在しないので、根本治療の方法はありません。

基本的には口内の水疱には口内炎治療薬、手足の水疱には抗ヒスタミン剤(炎症を抑える薬)を処方します。

症状を緩和させ、自然に軽快するのを待つことになります。

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この時に気をつけたいのが脱水症状です。

のどや口の中にできた水疱で食事を取りにくくなり、赤ちゃんなどはミルクを飲まなくなることがあります。

イオン飲料などで水分を取らせ、部屋を涼しくしてゆっくりと休めるようにしてあげましょう。

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写真:Pixabay

手足口病でお休み

手足口病にかかって幼稚園や保育園、学校を休ませる場合、どのくらい休ませればよいのでしょうか?

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治ってすぐに登園させたいものですが、感染症であるため、保護者としては気になりますよね。

手足口病は発症してから5~6日程度で自然治癒します。

しかし、手足口病を引き起こすウイルスの生命力は非常に強いです。

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唾液には1~2週間、糞便には3~5週間も残っているといわれています。

ウイルスが体内から完全に消えるのには1か月くらいかかると思っておきましょう。

 

ただし、厚生労働省では、「解熱して1日以上経って、普段の食事ができる状態」という目安を発表しています。

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この目安に従って、登園させると良いでしょう。

写真:Pixabay

手足口病まとめ

子どもがかかりやすい病気であるため、保護者の皆さんは心配だと思います。

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基本的には集団生活の中で感染するもので、夏にかかりやすいです。

ワクチンなどはないので自然治癒を待つしかありません。

しかし、合併症を引き起こす可能性もあるので、必ず医師の診断を受けるようにしましょう。

特に発熱、嘔吐、頭痛を伴う場合には危険です。

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体内からウイルスが消え去るには1か月ほどかかりますが、症状は1週間程度で治ります。

お子様の様子を見て登園を再開させましょう。