送迎バスに置き去りにされ、幼い命が失われた事件が起こった幼稚園は7日に保護者会を開きました。その中では呼吸困難になる人が相次ぎ、合わせて13人が搬送される事態となっていたことがわかりました。
牧之原市の川崎幼稚園に次々に到着する救急車の 担架にのせられ病院に運ばれていくのは保護者と職員で、 静岡市消防局は 「最終的には、体調不良を訴えた方、主に呼吸苦を訴えた方、のべ10台の救急車で13人搬送しています」と話しています。
そして午前10時から開かれた説明会には、夫婦や幼い子供を連れて参加する保護者の姿もありました。 園長や副園長が謝罪し、降車時の点検や出欠の確認など当時の状況を説明すると、泣き叫ぶ声や怒号が聞かれました。 保護者は 「当たり前と思っていました。それが常識だと思っていました。他の幼稚園や保育園ではありえません。そう私は思っています」と言い放ちます。
また保護者は「逃げようとしています、まだこの時点で。ふざけるなと悔しくてたまりません」と 説明会には亡くなった女の子の父親も出席していて、病院で再会した時の様子を話すような声も聞かれました。
父親は 「子供の姿と違うので、そこだけはびっくりしないで下さいといわれて、中に入りました。抱っこしてもいいといわれたので抱っこすると、普段の2倍くらい重くて、何でこんなと…」 と語る場面もありました。
説明会では、過呼吸などが原因で息苦しさや手足のしびれを訴える人が相次いで、13人が搬送される事態となり、1時間余りで中止されました。 出席した保護者は 「もう不信感といいますか。安心して子供を通わせられるかというと、私にとっては、決められたルールを先生たち全員に周知させてやっていると思って登園させていた。やっていなかったんだ、じゃあちょっともう無理かなという感じ」 と話しています。
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