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ファーストフードの健康被害!長期にわたって免疫系に悪影響を及ぼすらしい…


私たちの身体の免疫系は、高脂肪・高カロリーの食事に対して、細菌感染と同様の反応を示すということが、ドイツの研究結果で明らかになりました。そもそも人間にとって不健康な食事は、長期にわたって身体の防御態勢をより過激なものに変えてしまい、さらには健康的な食事に切り替えた後も長きにわたって、炎症反応を起こし続けるるそうです。これが、西洋型の不健康な食生活と動脈硬化や糖尿病を結びつけているのではないかといわれています。


写真:jp.123rf.com

研究チームは、1か月間、マウスに西洋型の高脂肪・高カロリーかつ低食物繊維の食事を与えることにしました。マウスは全身性の強い炎症反応を起こし、それは致死的な細菌感染に匹敵するものだったといいます。それについて研究者は、「不健康な食事は、血液中のある種の免疫細胞、特に顆粒球と単球の予想外の増加をもたらしました。これは、骨髄前駆細胞の病変の指標でした」と語っています。この意外な発見を理解するために、マウスの骨髄前駆細胞が調べられました。point 282 | 1

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写真:jp.123rf.com

遺伝学的な検討によって、事実、西洋型の食事が前駆細胞の多数の遺伝子を活性化することが示されました。それら遺伝子には、細胞の増殖と成熟に関連するものが含まれていたそうです。ファストフードは、遺伝子を活性化して素早く身体の防御態勢を整えさせるようで、研究チームはその後、マウスに4週間通常の健康的なエサを与えると、急性炎症反応は消失しました。しかし、前駆細胞の遺伝的な再プログラムはそのまま維持されました。4週間たっても、依然としてファストフードによってスイッチが入ってしまった遺伝子の多くが活性化されたままだったといいます。point 326 | 1

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写真;www.thoughtco.com

研究チームは、このファストフード感知の仕組みを確認するために、120名のヒトの血液細胞を調査することにしました。すると、驚くことに、特に強い効果を持つヒトのいることがわかったんです。そのヒトたちには、いわゆるインフラマソームの遺伝的な特徴があったそうです。インフラマソームとは、感染因子やその他有害物質を認識して炎症媒介物質を大量に放出するための鍵となる細胞内シグナル伝達複合体のことをいいます。不健康な食事は、インフラマソームによってDNAに、いわゆるエビジェネティックな変化を起こし、正常なら近づけないDNAへのアクセスを高めます。その結果、細胞はより小さな刺激にも、より強い炎症反応を起こし易くなるようです。point 377 | 1

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写真:www.26jse.org

このような炎症反応は動脈硬化や2型糖尿病の発症を促進する可能性があり、動脈硬化の場合を例にとると、典型的な動脈硬化プラークには大量の脂肪と免疫細胞が含まれます。炎症反応は直接プラークの成長に寄与し、プラークの成長が限界に達すると、破裂して血栓作り出す原因となります。それが脳卒中や心臓マヒを起こすんですね。

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写真:www.hakko-omugi.jp

人間の身体に良くない食事はこのようにして劇的な帰結をもたらすことから、今日生まれた子供たちは、親より寿命が短い最初の世代になるだろうと研究者らは見ているそうです。つまり、不健康な食事と運動不足がその原因を作り出すのですね。健康な食事習慣を教育の一部として徹底的に教えることが重要ですね。子供たちは毎日食べるものを選択するので、私たち大人が、彼らに正しい選択ができるように導く必要があるでしょう。

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