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麻原彰晃の死刑執行日はいつ?未だに死刑が執行されない理由


麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚は、戦後の日本において最も凶悪な犯罪を引き起こした集団(オウム真理教)の代表者として、その事件のすべてを指揮していたということで死刑判決を下されています。
しかし2006年9月に最高裁判所で死刑が確定してから10年以上を経過した現在においても、執行されておらず東京拘置所に収監され続けています。
判決確定後比較的短期間で死刑執行日を迎える者もいる仲なぜ死刑が執行されないのか、さまざまな理由があるとされています。

 

教団に対する影響力が現在も強力である


写真:rwby.wikia.com

オウム真理教が引き起こした多くの事件は、日本の犯罪史の中でも特に凶悪なものが多く、当時の人々を震え上がらせ大きな社会不安も生じさせました。
長らく関与が疑われながらも教団が否定をし続けた弁護士一家行方不明事件や、長野県松本市の市街地で裁判所の職員を狙って発生させたサリンで多くの一般市民が被害を受けた松本サリン事件、そして首都東京の中心地で大規模な同時多発毒物テロを実行した地下鉄サリン事件など、麻原彰晃は多くの死者や重傷者を発生させた事件の首謀者であると同時に、教団の教祖として今なお絶大なカリスマ性を持っているものとされています。point 357 | 1

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写真:wall.kabegami.com

現在の教団は、オウム真理教から「アレフ」と改称し、オウム真理教の後継教団としてその活動を継続しています。元教団幹部が麻原彰晃との決別を宣言した別の宗教団体も存在していますが、その団体においても麻原彰晃を神聖視しているものも少なくないと言われています。
そのため、当時事件に直接的に関与していなかった信者や、関与があったものの刑期を終えて出所した信者の中には、いまだに教団の教えである危険な思想を持ち続けている者が残っていると考えられており、麻原彰晃の死刑執行が教団に残る危険な信者を刺激して新たな犯罪を呼び起こしかねないという懸念が大きいため、死刑執行日を迎えることができないのです。point 361 | 1

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心神喪失状態となっており執行できる状況ではない


写真:matome.naver.jp

麻原彰晃の死刑が執行されないという理由のもう一つに、本人の精神状態があるものとされています。いわゆる心神喪失ということで、自分が誰であるのかという意識や、物事についての理解、他者との意思疎通が全くできないという重度の状態のまま回復の望みがないという現状です。
そのため拘置所の特別収監室の中でほぼ寝たきりの状態であることから、死刑執行をする意味合いが薄れているということが挙げられます。刑事訴訟法479条では、「死刑の言渡を受けた者が心神喪失の状態に在るときは、法務大臣の命令によって執行を停止する」という文言もあるために、例外として死刑を執行することは困難であると考えられます。point 386 | 1

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写真:www.moj.go.jp

その心神喪失状態は、麻原彰晃の演技であるという見方もあります。死刑執行を避けるために自ら心神喪失状態を演じているという可能性があることも否定できません。しかし、実際に麻原彰晃の状況を確認したという東京拘置所の医療職員による証言では、詐病ではなく本当に心神喪失の状況で、面会すらもままないということです。
既に教団との決別を決めている麻原彰晃の実の娘も、拘置所での面会は叶わなかったと証言しており、この情報に関してはかなり信憑性が高いものとして考えて良いでしょう。いずれにしても被害者や遺族の立場からは納得のいくものではありません。point 330 | 1

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まとめ


写真:nikukyu-petsuki.blog.so-net.ne.jp

死刑執行日がなぜ決まらないのかは、多くの人が抱く疑問でしょう。世間を大きく混乱させて多数の死者と負傷者を発生させた凶悪事件の首謀者が、判決の確定後も未だに執行されずにいることに苛立たしさを感じている遺族や被害者も多くいるものと考えられます。
教団への影響や本人の心神喪失に関すること以外にも、麻原彰晃以前に死刑が確定した死刑囚が多く順番が回ってこないこと、未解決の事件に関しての捜査に影響することなどの理由もあるとされています。point 308 | 1

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