現代では、女性の社会進出と共に晩婚化が急速に進んできています。職場と自宅の往復ばかりで普段から異性との出会いがないと嘆いている独身男女が非常に多く見られるようになりました。そのような人々の中には、理想的なタイプの異性と知り合うために積極的に婚活に励んでいる人も増えているのです。多くの女性たちが結婚相手に求めているスペックとして、高い年収や持ち家、高身長、容姿の格好良さなどが挙げられます。そのため、できる限り数多くの婚活パーティーに参加して素敵な異性と結ばれるために努力や工夫を重ねています。
写真:Party☆Party
しかし、婚活を長く続けているうちに自らの欲望が高まり過ぎてしまい、引くに引けない状況に陥ってしまう人も最近では少なくありません。ここまで独身を貫いてきたのだから、あまりパッとしない相手では満足できないという考え方に偏ってしまう場合があります。もっとお金持ちで見た目も素晴らしく性格も優しい相手が他にいるのではないかと求めてしまうのです。その結果として、何年にもわたってさまざまなパーティーや合コン、街コンなどの婚活イベントに数十回も参加してなかなか結婚できないという婚活地獄に陥ってしまうケースも後を絶ちません。
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医師や弁護士など社会的地位が高くて高収入の男性と知り合い連絡先を交換したら、ただの遊び相手にしか捉えられていなかった、実は既婚者で奥さんがいるのに不倫しないかと提案されたなどの恐怖エピソードも年々増えてきています。結婚詐欺に騙されてお金を騙し取られそうになったという不幸な体験をした人も少なくありません。結婚したいという気持ちが強過ぎてそれを逆手に取られてしまう婚活者は、精神的にも大きなダメージを受けてしまいます。
写真:ウレぴあ総研 – チケットぴあ
こうした婚活地獄にはまってしまう人の大きな特徴としては、どうしても条件に妥協できない点が挙げられます。全てがパーフェクトな人間などは、どこを探してもなかなかいないものです。それなのに、運命の王子様やお姫様は必ずどこかに存在していていつか巡り会えるのではないかと夢を見てしまう人もいます。婚活に過剰な幻想を抱いてしまうことによって、ふらふらとイベントに手当たり次第に参加して、無駄なお金や時間、労力を使ってしまうことにもつながります。何年も婚活イベント通いを続けていくことで、自分はどんどん歳をとっていきます。そうすると参加者が自分よりも年下が増えていき、女性の場合はなかなか選んでもらうことが困難になっていくのです。
そうなってから失敗したと気が付いたとしても、婚活地獄から抜け出すことは簡単ではありません。しっかりと強い意志を持って自分自身を見つめ直して方向性をもう一度考えてみることが何よりも肝心といえます。合コンなど手軽にできるものと比較しても、より真剣で誠実な出会いを見つけやすい結婚相談所に登録することによって、短期間で結婚できる可能性は高まります。そして、これまでの根本的な考え方を変えて、完璧な異性ではなく自分に合った相手を慎重に見極める目を持つことが非常に重要といえます。異性の趣味や休日の過ごし方、家族との関係性などについてじっくりと話し合うことによって、お互い理解し合える関係を築くことにもつながっていきます。その上でこの人と結婚して幸せになれるのか、相手を幸せにしてあげたいと心から感じられるのかを十分に自分の心に問いかけてみることが、何よりも大切なのです。
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このように、婚活地獄から抜け出して本当の意味での幸せを手に入れるためには、冷静な気持ちで自らの置かれた状況を見極める目を持つことが重要です。その上で相手を尊重して思いやり、広い心で接するよう心がけることが結婚への近道といえるのです。