去る1月30日に お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣(40)さんが 吉本興業とのマネジメント契約が終了したことにより、事実上、吉本興行を退社しましたが…。
その きっかけはというと、 原作・製作総指揮を 西野さんが 務める公開中のアニメ映画 『えんとつ町のプペル』の宣伝をめぐって 吉本のスタッフと衝突したことのようです。
「連日走り回ってくださっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました」などと マネージャーとのLINEまでも公開しつつ 叱責したのですが、結局は このことが引き金になってしまい 急激に事態が転がり出したのは言うまでもないようです。
そのような状況にあっても 西野さんは…
「(吉本とは)普通に仲良しですし、継続する仕事もあります」 などと今回の退社劇についても、ツイッターでコメント。さらには 「一番大事なのは、円満(退社)です」などと 自らのYouTubeチャンネルでも強調しているのでした。
そのような中、去る1月31日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)では このニュースに触れた 松本人志さんが…
「円満にって言ってるけど、円満がこんな急にバタバタ辞めるわけがない」と指摘するなど、「円満アピール」に対しては 懐疑的な目を向ける業界人は多いようです。
「松本の言う通り、完全な円満退社というわけではなさそう。松本は吉本上層部の動きもある程度わかっている立場でしょうから 余計に『ワイドナショー』でのコメントは重要になってきますよ。まず、吉本サイドがまったく円満アピールしていない。ずっと西野だけが“円満”“円満”と騒いでいる印象ですね(苦笑)。昨年末のオリエンタルラジオの退社に関しては、本当に事前に事務所と中田敦彦が話し合いを重ね、発表準備も両者で協力して慎重に行っていたそうなんです。今回はオリラジのパターンとは明らかに温度感が違う」(中堅芸能事務所関係者)
何故 こんなにも「円満アピール」に必死⁉ “教祖”の顔と“芸人”の顔を巧みに使い分け⁉
それにしても、西野さんは 何故 こんなにも「円満アピール」に必死になっているのでしょうか…。構成作家は このように分析します。
「オンラインサロンビジネスや『プペル』にまつわる諸々がネット上で嘲笑のネタにされていることも理解しているし、西野さんは自身のことをよくわかっている人です。一部の人が西野さんに抱く『胡散臭さ』みたいなものを、どう解消するか考えた時に“テレビで過剰に芸人として振る舞う”ことが効果的だということに気づいたはずなんです。だからテレビでは 率先して 自身のビジネスをネタに『詐欺師』だと突っ込んでもらう、オンラインサロンもいじってもらう、出版した本もちゃかしてもらう、『ゴッドタン』(テレビ東京)で髪の毛を剃り、服を引きちぎり、人の肛門の匂いをかいで 体当たりでバラエティをこなす。そうすることで“芸人としての西野”のイメージを強化して『胡散臭さ』を脱臭していた側面があると思う」(構成作家)
そうだとすると 西野さんのビジネスにとっては、「吉本の芸人であること」が 大事な要素だったということになるのでしょうか…。
「先輩芸人たちは 西野さんがやってるビジネスのことはよくわからないけど、いじって笑いが取れるなら それでいいと思っていたはずだし、そういう意味では 西野さんは“いじりシロのあるかわいい後輩”だったと思う。また、いじることで西野さんを芸人たらしめてくれる吉本の先輩たちは、西野さんにとってもありがたい存在だったはず。つまり オンラインサロンで信者ビジネスをする“教祖”の顔と、テレビで 道化を演じる“芸人”の顔、西野さんは その使い分けが絶妙だったということでしょう。
西野さんは中田あっちゃんと違って、吉本に対して本気で不満を抱いてたわけじゃないでしょう。あっちゃんは松本人志絶対主義の吉本に対して居心地の悪さを感じていたようだけど、西野さんはまったくそんなことはなかった。吉本の後輩からの信頼も厚かったですし。だから、今回の“退社”によって 吉本と疎遠になることは 西野さんにとって損になる可能性が高いでしょうね… 」(同)
果たして 吉本側は 西野さんからの“円満ラブコール”にはどのように応えることになるのでしょうか…。その動向に注目が集まりそうです。