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ベビーカー論争に終止符?大江戸線が「子育て応援スペース」導入


電車内での乗客とベビーカーを押す人とのトラブルは、“ベビーカー論争”として度々問題になっていますが、その問題が最も深刻なのが東京都で、東京都は都営地下鉄大江戸線の一部車両に「子育て応援スペース」を設け、7月下旬から運行を始めることが決まり、話題になっています。

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プライムオンライン

この「子育て応援スペース」は3つの新型車両で導入が予定されています。車内8両すべてにベビーカーや車いす利用者向けのフリースペースを設け、このうち2両に「子育て応援スペース」を設ける予定です。その車両の壁はアニメ「きかんしゃトーマス」のキャラクターになっているようで、子供が喜ぶように内装も工夫されています。point 212 | 1

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たまgoo!

実は、大江戸線の車両は現在も8両編成で、ベビーカーや車いす利用者に配慮した「フリーペース」はすでに設けられています。8両のうち4号車と5号車の一角に座席を置かないフリースペースがあり、車いすとベビーカーを示す青色のマークが表示されています。いずれも1台が“駐車”できるスペースで、1メートル弱の高さに手すりがあり、車椅子に乗車している人がちょうど手を置ける高さとなっています。その上部の窓枠にかかる手すりは押す人が使いやすい位置に設置されています。では現在との差はどこにあるのでしょうか?point 300 | 1

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毎日新聞

違いについて、都交通局の担当者は「満員の車両でお子様が泣いていたとしても、そこで『この車両は子育て応援スペースなんだな』と多少なりとも理解していただければありがたいです。お子様の泣き声が『うるさい』と思われる方は、他の車両に移っていただけければ」と話しています。

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朝日新聞

しかし女性専用車両のように、実質的にファミリー(子育て)専用車両ということではないようで、先程の担当者は「専用ではありません。ただ、一般のお客様とベビーカーなどのお客様が共存するため、少しでもその意識を持っていただければということです」とつづけました。ネット上では、一部のベビーカー使用者のふるまいが傲慢なことから「ベビーカー様」といった言葉まで生まれましたが、一方で「子供は社会全体で育てるもの」という意識も高まってきているように思います。point 275 | 1

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東洋経済オンライン

先程の担当者はまた以下のようにも語っています。

「朝の通勤ラッシュの時間帯にベビーカーのお客様が乗ってくる際、『他のお客様は降りてください』とは言いづらいものがありますし…」と背景を語りながら「まずは他のお客様への機運を高めるために試験的に導入します。『子育て応援スペース』としますが、小さいお子さんだけではなく、車いすを利用する方や高齢者の方にも使っていただけます」

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要は、ベビーカーを“特別扱い”するのではなく、他の人と共存してもらうということが今回の新スペース導入の意図なようですが、ベビーカー論争に終止符を打つことはできるのでしょうか。