大阪府吹田市で発生した拳銃強盗事件。飯森容疑者に複数回刺され、現在も意識不明の重体となっている大阪府警吹田署の古瀬鈴之佑巡査（２６）は、佐賀市の佐賀工業高校ラグビー部で全国大会に出場し、強豪の東海大学でもプレーしていました。事件が数日たち、親交のあるラガーマンたちはＳＮＳでメッセージを発信するなどして古瀬巡査の回復を祈っています。
事件は6月１６日、古瀬鈴之佑巡査（２６）が交番前で飯森容疑者に包丁で刺され、実弾５発が入った拳銃を奪われました。事件当時、交番には３人の警察官がいましたが、事件の約１０分前に、空き巣が発生したとする通報で同僚の警察官２人が出動し、その後１人で現場に向かおうと交番を出たところで古瀬巡査は包丁で襲われたということです。point 228 | 1
目撃者によると「お巡りさんが倒れていて、『痛い痛い』という感じで手も血だらけで」と話しており、近くの駅員の通報によりすぐに同僚２人が交番に引き返すと、古瀬巡査は包丁が左胸に突き刺さった状態で倒れていたことも明らかになっています。現在も意識不明の重体だといい、治療を受けているとのことです。被害に遭った古瀬巡査は、高校時代はラグビーに打ち込んでいたといい、全国大会にも出場した経験もあるようです。point 264 | 1
事件を知った高校時代の３年間を指導した枝吉巨樹（おおき）監督（４３）もコメントしており、「正義感が強かった。それを生かせる仕事に就きたかったんだと思う」と話し、「もう一度、警察官の制服を着て頑張ってほしい。チームのモットーである『不撓不屈（ふとうふくつ）』の精神で意識を取り戻してほしい」と祈っています。また、高校の先輩にあたる元日本代表の五郎丸歩選手（３３）（ヤマハ発動機）はツイッターで、「古瀬がんばれ！！」と投稿していました。point 284 | 1
古瀬がんばれ！！
— 五郎丸歩 (@Goro_15) June 16, 2019
また、宮崎市の日本代表合宿に参加している流大選手（２６）（サントリー）も同じく、ツイッターで「あとは古瀬の回復を祈るのみ」と書き込み、大学時代のチームメートからは「力になれるようにメッセージを送ろう」と仲間に呼びかけていることが明らかになっています。
警察官を包丁で複数回刺し、拳銃を奪うなどの計画性があり強い殺意があったとみて捜査しているこの事件ですが、親しいチームメイトや監督以外にも、近所の住民からも心配の声が相次いでいます。
現場となった交番近くで自転車店を営む男性（４９）は、「頼れる存在だったのでつらい」と険しい表情を浮かべ、また小学生の兄弟がいる主婦（４７）は「交番をのぞき込むと手を振ってくれるような親しみやすいお巡りさんたちだった。子供も心配しており、回復の知らせを早く聞きたい」と話していることがわかりました。
古瀬巡査は一命は取り留めたものの、現在も意識は戻っておらず、一刻も早く回復してほしいことを祈るばかりです。