9月14日午後9時20分頃、名古屋市熱田区の金山駅南口ロータリーで、タクシーが歩道に乗り上げて通行人を次々とはねました。
この事故により、30歳代の女性が重傷、20~60歳代の男女計6人が軽傷。
愛知県警中署はタクシーを運転していた同市中川区の男(75)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕したと報じました。
警察の調べに対し現行犯逮捕された男は、
「事故の瞬間のことは覚えていない」と供述しているとのことです。
現場はJRと名鉄、市営地下鉄が乗り入れるターミナル駅の前で、通行人などで混雑していました。
目撃者によると、路上ライブの演奏者や周りの人垣にタクシーが突っ込んだということで、
事故当時、悲鳴や怒声が上がっていたようで、現場は騒然となっていたようです。
タクシーを運転していて現行犯逮捕された愛知県津島市、自営業の男性(45)は、
「タクシーが演奏をしていた人にぶつかった後、勢いよくバックしたので、助けに入った人たちもひかれていた」と声を震わせていたようです。
また、男の勤めるタクシー会社(名古屋市)は、読売新聞の取材に対して、
「詳細は分からない。責任者が現地に急行している」と話しています。
現場で事故を目撃した人は取材に対して、
「突っ込んでずっとアクセルが踏まれた状態だった。救助した人がいたところにバックでも突っ込んだ」
別の目撃者によりますと、
「意識もうろうとしているというか、そのまま放置していたらまだ何十人もひかれてたと思うので、危ないってことでドア開けて(タクシー運転手を)何人かで引きずり出した感じ」
と話しています。
幸いにも死者は出ませんでしたが、高齢ドライバーによる複数の人を巻き込む事故が起こってしまいました。
ネット上からはこんな意見が寄せられています。
「池袋暴走事故と比べて加害者への対応の違いに凄い違和感。」
「死者なくても逮捕されるね。これが普通。死者だしても逮捕されない人もいるが、本当に違和感しかない。」
「この状況だと、死者が出なかったのが不思議なくらいだという感じでしょうか…。
多くの人が集まる場所を、意識が朦朧しながらも運転していたということにゾッとします。」