キノコは、いつも値段が比較的安定している食材な上に、昔から健康に良い食材として親しまれています。特に、近年は「えのき氷」という形でえのき茸に注目が集まり、メディアでも紹介されて話題になりました。
えのき氷は基本的に長期保存が可能で、ダシとしても使用できます。作り方も簡単で毎日の食事にも取り入れやすいと評判ですが、特にダイエット効果に優れていることをご存知でしょうか。今回は、えのき氷が持つダイエット効果を中心に、えのき氷の特徴についてご紹介します。
料理にも活躍するえのき氷には優れたダイエット効果がある
写真:楽天レシピ – 楽天市場
えのき茸の生産量が全国でも第一位で、えのき氷の発祥の地である長野県中野市。もともとキノコの栽培が盛んだった中野市では、エノキ氷を摂取してから10kg以上もダイエットできた方も存在するほどです。
えのき氷を簡単に説明すると、えのき茸をペースト状にしてから煮詰め、凍らせたものを指します。長期間保存ができるので、ストックしておくと様々な料理に混ぜて使える優れもの。気軽に使いやすい点も魅力です。しかも、えのき氷には体に沢山の良い効果があることが判明しています。
最も注目されているのがダイエット効果。東京農業大学の研究データによれば、毎日エノキ氷を3個ずつ食べるのを3ヶ月続けた結果、血液に含まれる総脂質が各段に減少しました。その上、善玉コレステロールが増加し、悪玉コレステロールも減少しています。
写真:楽天レシピ – 楽天市場
実際、毎日摂取することで血液に含まれる総コレステロールあるいは中性脂肪の数値が減少し、生活習慣病予防にも役立ちます。つまり、食生活が気になる方や、ダイエットしたい方にとってはえのき氷が頼もしい味方になってくれるという訳です。
しかも、色々な食材に混ぜて使うことができるエノキ氷は、レシピの幅も広がります。例えば、カレーやポタージュ、シチューなどに混ぜれば、適度なとろみが出て旨味も増します。ほどよく解凍して玉子焼きにプラスすると、ダシも不要で旨味がアップ。健康づくりに良いだけではなく、料理の味にコクが出せる万能の調味料と言えるでしょう。
えのき氷はダイエット効果だけでなく美肌にも有効
写真:www.benpikaisyo.net
えのき氷が消費者の間で有名になったのは、体に優れた効果と大きな変化をもたらすことができると認識されたためです。便秘気味の人がエノキ氷を食事に使うようになってから、便秘が解消したというケースも沢山報告されています。その理由は、えのき茸には豊富な食物繊維が含まれ、腸の働きを促す効果があるから。
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えのき茸は低カロリーな上に、他のキノコ類と比べて「キノコキトサン」が非常に沢山含まれている点が特徴です。キノコキトサンという成分は、腸に吸収される脂肪分と結びつき、便とともに体外に排出する働きがあります。そのため、便の中に含まれる脂肪率が増え、腸内の消化酵素にも破壊されることなく、腸を刺激して便を体外へと排出するので、ダイエットの効果が期待できる訳です。
キノコキトサンは、キノコ類の細胞壁内に沢山含まれています。えのき氷は、えのき茸をペースト状にして細胞を壊し、90度で30分ほど煮てから凍らせますので、キノコキトサンを体内により効果的に取り入れられる方法です。
また、ダイエット効果だけでなく、えのき氷には女性に嬉しいメリットがあります。えのき氷に含まれている「トレハロース」と呼ばれる成分は、美肌効果があります。トレハロースは、乾燥や皮膚のシワなどを防ぐことができ、肌の保湿にも有効。便秘に悩んでいる方や、美肌を目指したい女性には効果的な食材です。
まとめ
写真:kinokonojikan.com
優れたダイエット効果が期待できるえのき氷についてご紹介しましたが、いかがでしたか。基本的にはどの料理にも使えますが、味噌汁や炊き込みご飯、煮物などに加えると旨味が増して美味しくなります。
摂取量の目安は、製氷皿で作成した場合は1日に3個です。エノキ氷を前日の夜に冷蔵庫に移して解凍すると、翌朝にグリーンスムージーにプラスして摂取することもできます。アイディア次第でレシピが増えますので、気になる方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。