ホクホクしたじゃがいものような食感やひよこのような可愛い形が面白いひよこ豆は、中東を中心に広く使われている食材です。植物性のタンパク質が豊富なのでベジタリアンの人もお肉の代わりに食べることができて、カレーなどスパイスとの相性がよくエスニックなレシピには欠かせません。水で戻して長時間煮込まないと使えないのがデメリットですが、圧力鍋を持っていれば短時間でもふっくらと戻せるので毎日の料理に活用できます。
圧力鍋なら30分くらいで完成
写真:Mooi Holland Note
乾燥した状態で売っているひよこ豆は、たっぷりの水に一晩浸しておいてから鍋で1時間以上ゆっくりと煮て戻すのが普通です。この方法だととっさに使えず、長時間鍋を火にかけておかないといけないので光熱費もかかってしまいます。そこで活用したいのが圧力鍋で、水に浸した豆を入れて30分くらい火にかければふっくらと炊きあがって使える状態になります。持っていれば他の種類の豆を戻したり、シチューや煮物を素早く作ったりいろいろな場面で重宝するので、まだ持っていない人はこの機会に圧力鍋の購入を検討してみましょう。
写真:おいしいアメリカ
戻したひよこ豆は、そのままでも自然の甘みがあっておいしいのでサラダに混ぜたり塩やコンソメで味を付けておつまみとして食べることができます。本格的なエスニック料理に挑戦したいならカレーがおすすめで、みじん切りのタマネギやニンジンと一緒にカレー粉、シナモン、クローブ、ガラムマサラなど好みのスパイスをミックスしてひよこ豆を煮込めばインド料理店のメニューにありそうなおいしい豆のカレーになります。中東風にするならトマトピューレを少量加えると心地よい酸味があって爽やかに仕上がります。マイルドな味が好みな人は、ココナッツミルクを使って煮込むとタイ風の甘口でコクのあるカレーになるので子供も喜びます。
缶詰めを使うのも簡単
写真:クックパッド
ひよこ豆はお肉の代わりにも使えるので、水で戻した状態のものをミキサーやフードプロセッサーで細かくすればひき肉のような感覚でレシピに応用できます。トルコやアラブ諸国でよく食べられているのはひよこ豆のコロッケで、細かくした状態のものに塩、こしょう、カレー粉などで味を付けてタマネギのみじん切りを加え、つなぎにパン粉を入れて丸めて油で揚げるとベジタリアンなスナックになります。マヨネーズやヨーグルトのソースをかけて食べたり、サンドイッチの具にしたりいろいろな食べ方が楽しめます。餃子の具としても使えるので、ひき肉の代わりにすればダイエット中も罪悪感なく好きなものを食べられます。
写真:mitok(ミトク)
圧力鍋を持っていなくてもっと手軽にひよこ豆を使いたいと思ったら、あらかじめ戻して水煮にしてある缶詰めタイプを使うのが簡単です。開ければすぐ使えるので、サラダを豪華にしたいときやカレーの具、チャーハンや炊き込みご飯、パスタと合わせたり、ミキサーでピューレ状にしたり、牛乳や豆乳でのばして豆のスープにするなどあっという間に珍しい料理が作れます。カロリーが低くてタンパク質や食物繊維、ミネラルをたっぷり摂取できる便利な食材なので、乾燥タイプや缶詰めを常にストックしておけばあと1品おかずが欲しいときやエスニック料理が食べたいとき便利です。
まとめ
写真:Instagrammer News
ベジタリアンの間では大豆と同様に定番の食材として定着していて、中東やインドでも料理に必ず登場するひよこ豆は一見難しそうに見えますが、戻し方を知っていれば意外と簡単に使えます。寝る前に水に浸しておいて翌日に圧力鍋を使って加熱すればあっという間にふっくら戻るので、暇なときに大量に準備して戻したものを冷凍しておくのもおすすめです。カレーの具やお肉の代用、そのままサラダやおつまみなどいろいろ使えるので試してみましょう。
