韓日というのは韓国と日本の関係をあらわすときに使います。この表記だと韓国が先に来ますので、韓国の視点で見たときに表現されます。主に韓国で使われる例だと思って良いでしょう。日本では日本視点で韓国を見ますので、韓日ではなく日韓と呼ぶのが普通です。
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お隣同士の国とあり、何かと話題になる両国ですが、親しみをもって接することもありますし、あまり関係が良くない状況になることもしばしばあります。韓日の関係は最近を見ると、あまり好ましくない状態です。両国には歴史的な問題が根強く残っており、特に韓国側の反発が多いのが特徴的です。理由として、日本が朝鮮半島を統治していた時代があったのが背景にあります。1910年~1945年まで統治していました。この当時は世界的に戦争が多発していたころで、国を守るための工夫が必要でした。
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日本や朝鮮半島のそばには当時のロシアやソ連という強い国がいましたし、他にも軍事力を持った国が侵略を狙っていました。そこから攻め込まれないように日本と朝鮮半島の国が併合します。当時は朝鮮半島よりも日本のほうが圧倒的に技術力、軍事力を持っていたことから日本主導で統治していましたが、その後日本が戦争に負けたことにより朝鮮半島の国が独立、韓国と北朝鮮に分かれる状態になりました。北朝鮮は共産主義国家をアピールしている状態ですが、韓国はアメリカの同盟国として、民主主義国家を築いています。ところが、日本との併合時代の出来事を理由に、賠償や謝罪を日本に求めることが多い状態です。
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その問題は戦争が終結した今日でも続いています。日本はこの当時の問題に関してサンフランシスコ条約に従えば韓国や北朝鮮を占領し、損害を与えた対象国としては属さないため、賠償をする義務がありません。しかし、日本が独自に独立のお祝いと途上国を支援する意味を込めて、当時にして8億ドルという莫大なお金を渡しています。お金を受け取ったことを条件に、韓国側が国や個人に対する賠償を求める権利を放棄しています。しかし、韓国で盧武鉉大統領が就任したころから個人に対する日本からの補償がないと声明を出したのをきっかけに、慰安婦問題などが表に出てきた状態です。日本は既に条件付きで8億ドルのお金を韓国側に渡していますので、国に対してはもちろんのこと、個人の補償についても終了しているという認識です。この認識のずれが韓日の関係がこじれている原因の一つです。
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韓国と日本の間には日本海が広がっていますが、この海の表記を日本海ではなく、東海であると主張しているのが韓国側です。ちなみに北朝鮮も日本海の表記について否定しています。日本は国際水路機関の基準に則って日本海の名称を用いています。世界的にもこちらの基準が通っている状態です。しかし、韓国では朝鮮半島の東側に広がる海という理由から、東海の名称が使われています。とはいえ、日本海を東海と呼んでいるのはほぼ韓国国内だけで、世界的な知名度は極端に低い状況です。1986年まで韓国側も日本海の名称を普通に使っており、異論を唱えることはありませんでした。それが突然意見を変えて、東海を主張するようになった経緯があります。
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日本の領土内である日本海に浮かぶ竹島の領有権に関しても、韓国が独島という名称で自分たちの国のものだと主張しています。1946年にGHQによって一旦は日本から切り離されたとされる竹島ですが、1952年に韓国が独自の李承晩ラインというものを作り、竹島を独島として自分たちの領土に取り込んだとしています。しかし、1951年~1952年に韓国側の主張はGHQを主導していたアメリカが拒絶しており、アメリカ政府の公的文書にも明記されています。