科学者や環境保護団体から氷河の融解により海面が上昇し，亜熱帯砂漠地域はますます増えていき植物や動物も早く消えていっています。しかし、私たちはその深刻さを十分に感じていません。地球温暖化による生態系の変化は、まだ人間の肌に触れわたるほど広がっていないからです。
実際にこの事態を作ってしまったのは人間です。一般人よりもう少し先を見通している科学者らは、地球が熱くなりつつある状況で、このまま手をつけないでいれば、大きな災害をもたらすウイルスが現れるだろうと警告しています。科学者たちが予想する2050年にどのような災害が予想されているもの3選をご紹介いたします。point 206 | 1
1.炭疽（たんそ）病
炭疽病は普通牛、羊、ヤギなどの動物から発生しますが、これらの動物と接触することによって人間にも感染することがあるといわれています。最近、地球温度が上昇して永遠に溶けない凍土層が溶けて、約80年前に炭疽病で死んだトナカイの遺体が地上に姿を現したのです。このトナカイの遺体から地域の遊牧民8人が炭疽病と診断され、12歳の少年1人が死亡。 また、90人もの人が疑いの症状で病院に入院治療を受けました。炭疽病にかかると発熱、咳、頭痛、呼吸困難などの症状が現れ、ショック症状として死亡に至ることもあります。point 257 | 1
2.黄熱(おうねつ)病
黄熱病はアフリカと南アメリカの一部地域で発見されるウイルスで、主に感染した蚊によって感染するとされています。ジャングルに住む人や、ここを旅行する人たちにだけ心配されていたこの病気は、今は世界のいたるところで現れています。地球の温暖化で熱帯地方の範囲が拡大し、蚊が密林をはみ出して散乱し始めたのです。黄熱病の発生範囲はアマゾン盆地から大都市に拡張され、すでに3千万人以上が感染の危険にさらされているといいます。point 204 | 1
3.ジカウイルス
アフリカや東南アジアで流行したジカウイルスも最近、太平洋島に流行地域が拡大しました。これも蚊によって感染する病気で、最近、該当疾患の患者に異常な変異が現れることが確認されています。ジカウイルスにかかると、胎児に致命的な損傷を与えるとのこと。それは「小頭症」というものです。赤ちゃんの頭の大きさが正常な大きさより小さい状態で生まれます。この症状がさらに広がれば、世界はまさにジカウイルス恐怖症に苦しむようになるだろうと科学者たちは予測しました。point 285 | 1