「JIN-仁-」は漫画原作のドラマで、2009年に放送が開始されると瞬く間に大人気となり翌年には完結編として再びドラマ化されました。ストーリーの魅力だけでなく舞台設定の緻密さや役者の演技力が高く評価され、続編を望む声も非常に多いですが現在のところ制作の予定はありません。
続編が制作されるのであれば高視聴率が確実視されるためファンだけでなくスポンサーも期待を寄せていますが、続編の制作はあり得るのでしょうか。

「JIN-仁-」のストーリーとこれまでの経緯

写真：まんが王国

「JIN-仁-」はもともと漫画として連載されていた作品で、2000年に半年程度の間隔を開けながら数話をまとめて掲載するシリーズ連載が始まったあと、2006年からは月に二回刊行される雑誌で毎号連載されることになり2010年に完結したという長編でした。

漫画ファンの間ではクオリティが高い作品として好評を博していましたが、

写真：TBSテレビ

連載中にドラマ化が実現し2009年10月からドラマの放送が開始されたことで一般的な知名度も高まり、ドラマの出来の良さによってさらに人気を得たという経緯があります。

「JIN-仁-」のストーリーは、主人公である外科医師の南方仁が患者の脳手術を行った際に腫瘍を摘出し、手術後にその腫瘍を持ち出そうとして患者を追いかけて階段から滑り落ちてしまったことで江戸時代にタイムスリップするという場面から始まります。医師として勤務していた南方は江戸時代でも医師の仕事をして市井の人々を救い、当時は発見されていなかったペニシリンを開発するなど江戸の町で非常に有名な存在になるのです。

写真：ameblo

近しい人のなかには坂本龍馬を始めとする後の偉人も存在するなど視聴者を引きつける魅力が満載でした。

ドラマは25パーセントを超える視聴率を記録する回があるなど大人気で、第二期で完結したものの未だに続編が待ち望まれているのです。

「JIN-仁-」の続編制作はあり得るのか

写真：pc.video.dmkt-sp.jp

「JIN-仁-」の続編を望む声はドラマが終了してから7年以上経過した現在でも絶えることはありませんが、現実的に続編制作の可能性を考えると非常に低いと考えざるを得ません。

その理由としてまず挙げられるのは、原作である漫画連載が完結していることです。
原作漫画は当然のことながらドラマの都合で内容を変えるということはなく、元々予定されていたシナリオを書ききって終了しました。

ドラマにおいても第一期は伏線を残したまま終了しましたが、完結編と銘打たれた第二期は残された複線をしっかりと回収し、原作漫画の結末に近い形で最終回を締めくくったのです。
そのため描けるものはすべて描き切ったといえる見事な結末でさらなる続編を考えた構成ではありませんでした。

また、出演した俳優の都合も続編が難しい理由の一つです。

写真：YouTube

主演を務めた大沢たかおはこのドラマでの演技で俳優としての評価を高めましたが、同じ役柄を演じ続けると俳優としてのイメージが固定化されてしまうため続編については否定的だとされています。

写真：ミック-Thinking

加えて一部でヒロイン役を務めた綾瀬はるかとの交際が報じられたこともあり共演がNGになっている可能性が高いという見方もあるのです。

こういった理由があるため「JIN-仁-」の続編が作られることは考えにくいのが現状です。

まとめ

写真：YouTube

ドラマとして大成功を収めた「JIN-仁-」ですが、様々な事情を鑑みると続編の制作は現実的ではないといえます。連続ドラマの視聴率が下降の一途をたどっているテレビ局にとっては戦略的に痛手であることもちろん、ファンにとっても残念なことですが仕方ありません。
「JIN-仁-」は第一期と第二期の完成度が非常に高く何度見ても楽しめる作品です。決して忘れられることがないようファンの間で語り継いでいくことが大切です。point 201 | 1