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なんで人間の気持ちがわかるの?「犬の心」の知識


犬を飼っている人であれば、犬が人間の言葉の意味を完全に理解していることを、日々共に過ごすことで実感しています。子犬のころは「待て」や「よし」といった、特にごはんタイムに使われる単語の幾つかから覚え「さんぽ」など嬉しいことを示す言葉もすぐに覚えます。ある程度大きくなると、単語のみならず説明の言葉などもきちんと聞き分けて理解するようになり、賢い犬種に至っては、かなり難しい言葉も理解している風情を見せます。


写真:wanchan.jp

犬にしてみれば、人間の話す言葉はすべてわかるのに、どうして人間のほうは自分たちの吠え声や表情を正確に理解してくれないのだろうと考えている雰囲気もあります。犬は人間の言葉だけでなく、感情の動きにつれ見せる表情やしぐさによって、心のうちを読み取る能力にも長けており、あらゆる動物の中で最も対人スキルが高いと言われています。

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写真:karapaia.com

一般的にチンパンジーを始め、サルのほうが人間に近い頭脳を持つと言われていますが「人間が好き」という度合いにおいて犬に適うものはなく、犬が人間の心を理解するその能力の高さは「大好きな人間、特に最愛の飼い主の気持ちを知りたい」という熱い思いによって培われたものと言えます。

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写真:karapaia.point 62 | com

学術的には、犬が持つ人間とのコミュニケーション能力の高さは、人類が洞窟で暮らしていたような太古の昔から、犬の側からは食事を与えてくれる存在として、人間の側からは猛獣の気配を察知してくれる番犬として、持ちつ持たれつの関係を続けていたからこそ備わったものと言われ、さまざまな研究がなされています。それでも、人間の側では一部の人を除いて未だ犬の吠え声や表情から、犬の心をしっかり読み取るには至っていないところで、犬が持つ人間への感情のほうが、より真摯で熱く、深いものがあると言えます。point 304 | 1

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写真:wanchan.jp

太古からの犬との関係で、人間のほうに受け継がれた感情としては、犬が熟睡している姿を見ると心が非常にリラックスし癒されるといった感情があふれ出るところにあると言われます。洞窟で犬と人が暮らしていた大昔、猛獣の気配を察知して危険を知らせる存在だった犬が熟睡しているということは、周囲にそういった脅威が全くないという状態を示していることから、犬の熟睡という視覚情報が、現代に生きる人間の脳内のどこかでも、太古から受け継がれた神経細胞を刺激してリラックスや癒しの感情を湧き上がらせるのではと考察されています。point 313 | 1

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写真:matome.point 60 | naver.point 66 | jp
犬の心が人間が考える以上に深い思考力を持っていることは、飼い主をはじめ人間の表情が醸し出す心の内奥を正しく理解していることからもわかります。犬は、人間の嬉しそうな表情はもちろん、悲しそうだったり不快そうな表情をしっかり観察し、その意味を理解して人間の気持ちを正確に察することができます。不思議なことに、顔の右半分の表情で察知するとのことで、その能力は犬特有のものと言われています。point 258 | 1

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写真:communication-relationship-skill.com

嗅覚が鋭い犬は、人間の表情だけでなく、汗の種類をかぎ分けることで精神状態を推し量るとも言われ、犬が苦手な人が表面上平静を装って撫でていても、その人が緊張して出すわずかな汗を察知して、本当は無理をしていることもお見通しということも、研究によって明らかにされています。海外の研究では、犬は人間が話す言葉の子音と母音を聞き分けて、声色など、会話の調子によっても感情を読み取ることができるという結果も報告されています。point 294 | 1

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写真:communication-relationship-skill.com

犬を飼っている人は、ひどく落ち込んでいる時に犬のほうから寄って来て、そっと寄り添ってくれたり慰めてくれるかのように顔をなめたりするといった経験を持っていることが少なくありませんが、大好きな人間のことを常に全身全霊で理解しようとして「好き」であることを伝えようと必死な犬の心ゆえの、まさに無償の愛そのものと言えます。そんな犬の心を、人間の側も、もっと思いやって理解を深めたいものです。

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