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日ハムのドラフトは話題性を重視?今までに獲得した変わり種選手


日ハムのドラフトは他のプロ野球球団と方向性が大きく違うため話題になることが多く、時には以外な選手のサプライズ指名ということもあります。
基本的には、その年の最も優れている選手を1位指名するという方針で、実際の1位指名選手には入団を拒否したことで話題となった現巨人の菅野投手、メジャー行きを希望した大谷投手などがよく知られています。
その一方で現在まで「変わり種選手」とも言える選手を指名してきました。その一部を紹介しましょう。

写真:full-count.jp

◼︎ソフトボール選手がドラフト指名されるという珍事

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写真:satouwataru.hatenablog.com

変わり種選手ということで真っ先にあげられることの多いのが、大嶋匠選手です。大嶋選手は日ハムに入団するまでは、中学時代から大学生まで一貫して「ソフトボール」の選手で、硬式野球の経験が一切ないという経歴が話題となりました。
大嶋選手は小学校までは軟式野球(いわゆる少年野球)のチームに所属していましたが、進学した新島学園中学校には軟式や硬式の野球部がなかったため、存在していたソフトボール部に入部することになりました。新島学園は男子ソフトボールの強豪だということもあって、そのまま進学した新島学園高校にて高校総体や国体で優勝の経験があります。
大嶋選手はその後早稲田大学へ進学し、2008年にはU-19日本代表の四番打者として選ばれました。ソフトボールの国際大会に出場して世界男子ジュニア選手権大会3位などの輝かしい実績も残しています。また大学での試合成績も良好で、リーグ公式戦ではなんと13試合連続本塁打を記録するなど、パワーヒッターの素質も持っていました。
そのようなこともあり、2011年の10月に開催されたプロ野球ドラフト会議で、日ハムから7位指名を受けることとなったのです。
大嶋選手はこれまでに1軍戦には13試合の出場経験があり、ソフトボール出身者としては唯一の1軍経験者となっています。point 573 | 1

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写真:dot.asahi.com

◼︎誰もが驚いた多田野選手の社会人指名

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写真:niire210.xsrv.jp

多田野数人選手は、1軍の先発ローテーションも守り抜いたこともある実力派の投手で、一時期は日ハムの主力選手としても活躍をしていました。
日ハム入団前に多田野選手は大学生としてドラフト指名が確実であると言われており、立教大での活躍の経験から上位指名も確実であると言われていましたが、スキャンダルの影響で指名する球団があらわれませんでした。そのことからただの選手は渡米し、さまざまな球団のテストを受けた結果、「クリーブランド・インディアンス」の入団テストに見事合格して、その球団とのマイナー契約を結ぶことに至りました。
インディアンスでは順調に活躍し、その後メジャーに昇格。日本人選手では21人目という快挙でした。1軍の試合でも勝利を収め、日本人メジャーリーガーでの勝利経験投手という輝かしい実績を残すこととなりました。
その後調子を落とし、インディアンスを退団することとなりましたが、2007年のドラフト会議において日ハムから1位指名を受けることとなり、日ハムにおいては53試合に先発、18勝を挙げるという活躍をして多くのファンも獲得しました。戦力外通告を一度受けた後再契約をするという珍しい経緯も辿った選手としても知られています。
2010年に続いて2回目の戦力外通告を受けた2014年に退団し、その後は独立リーグのコーチとして活躍しています。point 586 | 1

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写真:lovelive-sunshine.info

◼︎まとめ

日ハムのドラフト方針は、実力のある選手であればその経歴を問わずに指名するという一貫した姿勢が見られます。この手法については、ぶれない方針ということで高く評価されており、実際に上位指名した選手の多くが素晴らしい実績を残していることからも、日ハムの編成がきわめて優秀であるという評価につながっています。
2017年のプロ野球ドラフト会議では、高校生ナンバーワンの呼び声高い清宮選手を指名し、見事交渉権もゲットしました。そのような強運を引き寄せるのも、日ハムならではと言われています。point 318 | 1

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