「馬油でシミが消える！」世間ではこのような噂をされていることをご存知でしたか？ネット上では魔法の美容製品のように宣伝しているサイトもあるようです。今回はそんな馬油の成分と効果、そして噂は本当なのかについてまとめてみました！
美容に使われる馬油ってなに？
馬油とは文字通り馬の油、馬の皮下脂肪を原料とする動物性油脂のことです。馬油は主に食用として飼育された馬を解体する際に、腹や首、たてがみなどの脂肪部位から採取された脂肪を圧搾し、火にかけて煮立たせ、不純物をろ過して精製されます。しかし、普段「馬油」という言葉が用いられる場合は、そうして作られた油そのものではなく、それを原料として加工された化粧品などを指すことが大半です。
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馬油の生産量全国1位の熊本県をはじめとする生産地では基礎化粧品の他に、石鹸やシャンプー、コンディショナーといったものから、カプセルやフェイスマスクなどの製品にも利用されているようです。ちなみに馬油の読み方は「バーユ」と呼ばれるのが一般的ですが、地方によっては「マーユ」と呼ぶこともあるようです。
馬油にはどんな効果があるの？
ここからは効果と成分がまちまちな「製品として加工された馬油」ではなく、「脂肪としての馬油」の持つ効果について説明いたします。馬油の歴史は古く、約4000年前、中国騎馬民族の時代から使用されていたと考えられています。そんな長い歴史を持つ馬油ですが、日本で一般的に普及したのは明治時代に入ってからと言われています。
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当時は火傷、切り傷、化膿症、水虫といった皮膚治療、加えて肩こりや花粉症、さまざまな病気や怪我にも効くと評判になり、またたく間に広がったとか。そう聞くとまるで万能薬のようですが、もちろん当時の噂であり、現代においてはその多くに根拠は認められておりません。ただ、馬油の持つ皮膚治療に関してはある程度信ぴょう性があるようで、現代でもやけどの治療薬として処方されていました。これは馬油の持つ性質によるものです。point 273 | 1
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馬油はオレイン酸・パルミチン酸・パルミトレイン酸・リノール酸・α-リノレン酸といった不飽和脂肪酸を多く含んでいますが、その割合は約63％と、人の皮脂における割合にとても近いため馴染みやすく、浸透性、保湿、保護の効果が期待されます。そのため、やけどを負った皮膚に浸透し、患部を覆うことで雑菌の侵入と乾燥を防ぎ、外気を遮断することで自己治癒を促進するようです。また、馬油に含まれるα-リノレン酸には熱を取り去り、患部の炎症を鎮める抗炎症があります。その他の馬油の成分はビタミンE、馬セラミド(天然セラミド)などが知られています。point 328 | 1
馬油はシミに効くの？美容効果は？ニキビ治療に使われている？
では、そんな馬油ですが、噂されている「シミ」への効果はどうなのでしょうか？人の肌には「ターンオーバー」というサイクルが存在します。これは簡単に言うと、皮膚の内側の層から新しい皮膚が生じ、古い皮膚がアカとなって自然と剥がれ落ちる仕組みのことです。肌の新陳代謝、肌の生まれ変わりですね。上で書いたように、馬油は人の皮脂と成分が近いため、高い浸透力を持ちます。実際、塗った直後はべたべたとしますが、しばらくするとさらさらと肌に馴染みます。point 245 | 1
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馬油はこの高い浸透力によって肌を覆い、保湿・保温効果がもたらされます。これによって血液の循環を促進し、新陳代謝を活発化させ、ターンオーバーの乱れを改善。その結果、皮膚が生まれ変わることで、シミが消えたり薄くなったりするそうです。この点においては「馬油はシミに効く」と言えますね。気になる美容効果に関しても、肌の保湿・保温、そしてターンオーバーの調整という点から期待できます。また、馬油はニキビにも効果があると云われています。ニキビは毛穴に皮脂がたまり、炎症を起こすことがその原因とされますが、雑菌の侵入と乾燥を防ぎ、含まれるα-リノレン酸が皮脂の過剰分泌を抑制することが、馬油が治療に使われる理由なのではないかと思われます。point 381 | 1
まとめ
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今回は馬油の美容効果や使用方法などについてまとめてみました！過去で語られていたような万能薬のような効果はありませんでしたが、美容の観点では十分に期待ができそうですね。シミやニキビでお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょうか？