テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)では29日、
首相主催の「桜を見る会」で噴出する問題を特集。
同番組では、野党の追及本部の会合でマルチ商法を展開していた「ジャパンライフ」の元会長が招待されていたとされる問題について、
招待状の受付票に記載されている「60」の番号が、安倍首相の招待枠ではないかとして、確認するよう求めたことを報じました。
この質問に内閣府の大臣官房酒田元洋総務課長が、
「60番が何かということにつきましてはなかなか現状判断する材料がない」
などと答弁している姿を放送したのですが、こうした官僚の姿について、
司会の羽鳥慎一アナウンサーは「説明している人がかわいそうじゃないですか」と本音を漏らします。
すると、コメンテーターとして出演しているタレントの長嶋一茂も同調。
さらに、羽鳥アナは「あの人もなんでオレこんな説明しているんだろうって思いながら説明してるんじゃないですかね」「いいようがないですよね。この方一番つらいんじゃないですかね」と指摘すると、
これに一茂も「こんな対応するために官僚になったわけじゃないと思うよね」と反応しました。
この2人の意見ややりとりに、コメンテーターで同局の玉川徹氏は反論!
「ご奉公し尽くせば、その後がいい道があると思ってやってんじゃないの。全然かわいそうだとは思わないですよ」と強く主張すると、
羽鳥アナは「本当ですか?オレはかわいそうだと思うな」と返答。
しかし、玉川氏は「誰のための官僚なんだ。公僕ってなんだって。政権に対してあることをないように言う事が彼らの仕事じゃないんですよ。いったい誰の公僕なんだって。もう1回そこを考え直して欲しい、官僚にも」
とコメントしました。
また、菅義偉官房長官が28日午前の記者会見で、廃棄された「桜を見る会」の招待者名簿の電子データについて「復元はできないと聞いている」と述べたことについても言及し、
玉川氏は、名簿データの復元について「できるに決まってるじゃないですか、今どき。文書はいっぱいたまるからかさばるので捨てるってことはあるにしても、こんなデータなんてデータ量としては小さいもの。それをわざわざ完全に復元できないように消す理由がなんにもないじゃないですか。どんだけ小さいサーバーなんですか、ばかばかしい」と指摘しました。
これら一連の報道を受け、ネット上からはこんな意見が寄せられています。
「官僚たちも、「なんでこんな幼稚な苦し紛れの答弁してるんだろう」とむなしい気持ちになっているかもしれない・・・・ただ、公僕としての奉仕する対象は、「国民みなさんのために・・」であって「安倍政権のために・・」ではいけないんだけれど・・・」
「官僚トップの人事権を内閣が握っている今、官僚が内閣を忖度するのは自明の理だ。官僚は内閣の命によって行動するものと考えるべきだ。
官僚が国家公務員であり、全体の奉仕者であるというのなら、トップの人事権を内閣から切り離すべきだ。」
「アメリカの弾劾裁判に絡む下院の公聴会を見ていると、二大政党制で政権与党が変わる事もあるんでしょうけど軍人・官僚は「我々は国家・国民の公僕であって政権与党の下僕ではない」という思想がある程度徹底されているように思えます。今の日本の官僚は完全に「安倍政権の下僕」ですね」
などのコメントが寄せられていました。