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ちりめんじゃことの違いは?魚のしらすの知識


しらすとちりめんじゃこは、スーパーなどの売り場ではほとんど同じ棚に並んでいます。どちらも小魚で見た目も似たようなのに、どこが違うのか、疑問に感じた方もいるのではないでしょうか。しらすは「白子」とも書き、カタクチイワシや、マイワシ、イカナゴ、ウナギ、鮎、ニシンなど、体にまだ色素がない白い魚の稚魚の総称で、魚の赤ちゃんということなのです。骨が柔らかいため、頭からツルリと食べられるわけです。ちりめんじゃこは煮て乾燥させた加工したしらすのこと、乾燥しているので生よりも保存がきくのです。


写真:rakuten.co.jp

一般的に流通しているしらすはイワシの稚魚で、イワシの種類によって獲れる時期が異なります。地域によって差がありますが、主にマイワシの稚魚は3月頃から春先に漁が行われ 、やや黒っぽく黄色い色が特徴です。カタクチイワシの稚魚は、真っ白で口先の上あごが突出しているのが特徴、夏から冬までが漁期です。ウルメイワシは漁期が短く梅雨の頃に獲れますが、ほかのイワシの稚魚と比較すると鮮度が落ちやすいため商品価値も低くなっています。point 272 | 1

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写真:eirakuya.co.jp

全く同じように見えますが、獲れる時期や、実は見た目も少し違っているのです。何気なく食べている、小さなしらすを良く見て見ると違いに気がつけるかもしれません。漁期が限られるため新鮮なとれたて生のしらすは、限られた時期しか味わうことができないのです。

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写真:sirogohan.com

鮮度が落ちやすいため作られるのが、釜揚げしらすなどの加工品です。生の賞味期限は、1~2日ですが、釜揚げは3~4日、そして。ちりめんじゃこは約1週間はもつのです。ちりめんじゃこは、釜揚げすしらすを天日干しで乾燥させた加工品なのです。釜揚げしらすの水分量は約75~88%で柔らかく、乾燥させたちりめんじゃこの水分量は35~50%程度、硬くて歯ごたえがあるのです。

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写真:cloudfront.net

天日干して乾燥するときに、釜揚げした小さなしらすを平らに広げて干すときの見た目が、着物の細かいシワ模様のちりめんじわのように見えることから、小さな魚を雑魚(じゃこ)とも呼ばれるため、ちりめんじゃこと呼ばれるようになったのです。しらすもちりめんじゃこもイワシの稚魚ですが、大きさや加工方法で名前が全く変わるのです。

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写真:rakuten.co.jp

生しらすを板状にして干したものは、たたみイワシ、主にカタクチイワシを煮て干して作られる煮干しは、イリコ(炒り子)、じゃこ(雑魚)、だしじゃこ(出汁雑魚)という別名もあるのです。名前が全く違うので、別の魚と思ってしまいますが同じイワシのことなのです。それぞれの加工の持ち味を生かして、和食、洋食、おつまみや出汁など、さまざまなレシピに使われているのです。

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