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ダイアモンド・ユカイ 母に免許返納させた手口とは?


2017年に90歳で亡くなった、ダイアモンド・ユカイ氏のお母さん。亡くなる6年ほど前まで、ガンガン車を乗り回しており、ユカイ氏が免許返納の説得を始めてから実際返納に至るまで6年もの長い年月がかかったといいます。

どうしてそれほどまで長い年月を要したのでしょうか。

 

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ユカイ氏のご両親は、二人とも公務員。彼は共働き家庭の一人っ子として育てられました。

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お父さんはユカイ氏が当時21歳の時に亡くなりましたが、お母さんはバリバリ働き、役所では課長にまで昇進して、キャリアウーマンの走りだったそうです。
40数年勤め上げて定年退職してからは、第二の人生を謳歌。家庭菜園を始め、そこで育てた野菜を使って手の込んだ料理を作る、世界各国を旅行する、行きたい所へはどこにでも自分で車を運転して出かける……。

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お母さんは90歳で亡くなったそうですが、その6年ほど前まで、現役で車を乗り回していたといいます。食事、買い物、通院……、用事がてらドライブを楽しんでいたとのこと。
健康で病気知らず。高齢になってからも高血圧気味であること以外にはどこも悪いところはなかったようで、体力もあり、運動神経は抜群。

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そのため、ユカイ氏もお母さんのことが心配になり出したのは、お母さんが70代後半になってからだったといいます。

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ある日、ユカイ氏が実家に帰ってふと見ると、車が一部へこんでいたそうです。どうしたのかと聞いたら、「ぶつけられた」との返答。その時に、「もしかしたら、自分でぶつけたんじゃないか」という考えが頭をよぎったそうです。

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たまたまその頃に、高齢者が起こした交通事故がニュースになっていたので、それを引き合いに、「そろそろ免許は返納していいんじゃない?」と声を掛けてみたそうです。その言葉に、お母さんは「あんた、何言ってるの?」とユカイ氏を一撃。ユカイ氏は、気にしつつもその時は引き下がったようです。

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それから一年以上。ユカイ氏が実家に帰った時に、お母さんの車のドアの部分が大きくへこんでいたのを発見します。明らかにぶつかったという感じ。「ぶつけたの?」と聞くと「向こうがぶつかってきた」と、頑なに自分がぶつけたと認めなかったそうです。

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その次か、その次にユカイ氏が実家に帰ったときに、車の前のほうに傷がついているのを発見しました。小さな傷だったようなのですが、「これ目立つよ、直さないとまずいんじゃない? 知り合いで安く直せるところがあるから、ちょっと修理に出してくるよ」。そう言って、車を持ち出したといます。

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この時、ユカイ氏は直すつもりも、家に戻すつもりもなかったそうです。彼は、年老いた親をだますなんて、最悪だなと思ったそうですが、ほかに方法がなかったために、やむを得ずの選択でした。

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ユカイ氏は、この人は親なんだけど親じゃない、世の中に迷惑をかけている困った老人だと思おうとしたとも語っています。また、母親に免許を返納させることができるのは、自分だけしかいないとも考えたそうです。

 

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車は処分してしまい、1ヵ月後に自白。お母さんは、聞き終わるや、「じゃあ、新しい車を買うわ。お金は持ってるもん」と言い出したそうです。そこで、ユカイ氏は、家の近くのディーラーに片っ端から連絡をとって事情を話し、「車を売らないでください」と、ありとあらゆるところに根回し、協力をお願いしました。

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お母さんは、ディーラー2~3ヵ所に電話をかけて断られたところで、やっとあきらめてくれたといいます。

免許返納にはユカイ氏も付き添い、タクシー券と運転免許証に代わる身分証明書を手にしてようやく渋々納得。

最初に返納を持ちかけてから約5年、本当に長い闘いでした。

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ユカイ氏は、ちゃんと話す、話せばわかってもらえる的な希望は持たないほうがいいと語っています。

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また、話し合いを長引かせると事態は膠着するばかり。実力行使も必要で、時には鬼になることも考えるべき。人は老いれば判断力は衰えてくるし、欲も深くなってくる。免許を手放さないのが普通の姿。そのため、こちらが鬼にならないといけない。親を親と思うな、それが親のためだ。

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Suzuki

 

昔は大家族だったから、誰かが運転を代わってあげられた。でも今は一人暮らしの老人が確実に増えている。自分の親世代は過渡期なんでしょうね。われわれの世代は、免許の返納からそれこそ施設の入居まで、子どもに頼らず自分で決めないといけないなと思いますよねとも語りました。

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