トルティーヤといえば代表的なメキシコ料理として、最近では日本でも知名度が高まってきました。トルティーヤ自体も身近な小麦粉を材料にしてお家で焼くことも出来るので、案外身近な料理の仲間入りをしつつあります。しかし具は何を入れるかによって、おいしさは驚くほどのバリエーションを見せます。家にいながらにして、トルティーヤのうまさを演出するのは何があるのか、少し色合いの異なったトルティーヤの具を御紹介しましょう。
香草風味のカツレツで、ボリュームも味もがっつり楽しめる
写真:FOODIE(フーディー)
トルティーヤといえば、中身の自由度が非常に高いのが特徴です。まずはお腹がぺこぺこのときでも楽しめるカツレツメインの具から御紹介します。とんかつ用の豚もも肉を用意します。1人100gが目安です。まず豚肉はスジ切りし、肉たたきなどで少しのばしておき、塩コショウで下味を。肉に小麦粉と卵をつけるまでは通常のカツレツと同じですが、パン粉に一工夫。パルメザンチーズを10gほど混ぜて、黒こしょうやガーリックパウダーなどのスパイス類を適宜、混ぜておきます。パン粉をつけた豚肉をやや大目の油で揚げ焼きにします。この時にポイントなのはサラダ油とオリーブ油を半々でまぜておくことです。オリーブ油のおかげで揚げ上がりが、さっぱりします。カツレツは中火にかけて片面ずつ焼いていきます。裏返したときに焼きムラが出ないように、菜箸で抑えて焼き付けるようにしてください。両面が焼きあがるまでは、時間にして5分ほどが目安になります。焼きあがった後は、ペーパータオルや油きりで余分な脂分を落としておきましょう。
写真:macrobiotic-daisuki. jp
味付けは定番のサルサソースでいただきしょう。豚もも肉の力強い旨みや肉汁に良く合います。材料はトマトとピーマンを1個ずつ、たまねぎ半個分をすべてみじん切りにして、塩コショウに酢50ccでマリネして、砂糖小さじ1ほどを加え、タバスコを数滴たらして味にアクセントをつけます。カツレツを食べ易い大きさに切って、サルサソースを添えて完成です。
野菜もたっぷりヘルシーな具もおすすめ
写真:日本ガス
ボリュームも欲しいけれど、色々な野菜も包んでいろどり豊かなトルティーヤを楽しみたい方におすすめの具のレシピを御紹介しましょう。メインになるのはチキンです。リッチな風味を楽しみたいなら鶏もも肉になりますが、ここは胸肉でサッパリ感を楽しむことにしましょう。胸肉は皮をはがしておき、塩コショウにガーリックパウダー、オイスターソースを少々揉みこんで下味をつけておきます。軽く小麦粉をまぶして、オリーブオイル適量をフライパンに入れて両面がこんがりキツネ色になるまで焼き付けます。焼きあがって荒熱が取れたら、食べ易い大きさに鶏肉を切り分けておきましょう。あわせていただく野菜として、トマトやアボガドは5ミリ幅の厚さに切り分けておきます。アボカドは変色防止のためにレモン汁を少々まぶしておくのがベターです。赤たまねぎは細切りにして、水にさらしておきパリッとした食感が感じられるように下準備をしておきます。トルティーヤに肉とこのみの野菜をロールして召し上がってください。
写真:クックパッド
味付けは先ほど紹介したサルサソースもあいますが、野菜と鶏肉の風味が同時に引き立つ、粒マスタードベースのソースもおすすめです。作り方は簡単。同量の粒マスタードとマヨネーズを混ぜて、塩コショウで味を調整するだけです。アクセントに柚こしょうを少々入れるもおすすめです。
まとめ
写真:Oceans
トルティーヤのおすすめの具について、2つのレシピを御紹介してきました。今回のレシピは豚肉や鶏肉をメインに据えていましたが、もちろん好みに応じてえび類や生ハムなどでも楽しめます。トルティーヤと好みの具材で味の変化をつけるのが醍醐味なので、味付けの方向性さえ決めてしまえば、かなり自由にバラエティに富んだメニューを楽しむことができます。遠いメキシコのソウルフードですが一度試してみると、私たち日本人でもおいしくいただけます。是非一度、色々な具でトルティーヤを、御家庭でもお試しになってみてください。