いまや「リアクション芸人」といえばこの人、というくらいに知名度を上げ、「リアクション芸」という言葉も広めた芸人、出川哲朗さん。性格のよさや憎めない外見で老若男女を問わず愛され、タレントとしてもさまざまな番組で重宝されています（一時期「抱かれたくない男」で連続ランクインはしていましたが）。

 

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そんな出川哲朗さんのご実家は、キャラクターイメージから想像しにくいことですが実は創業120年以上続いている老舗の海苔問屋さんで、いわゆるおぼっちゃんとして育ったようです。母方の親戚に有名な実業家や元国会議員が名を連ね、かなりの名家出身と言えるでしょう。現在はその海苔問屋の社長は出川哲朗さんのお兄さんが務めており、出川さんも一時期は役員として経営に携わっていました。海苔問屋さんの店頭には出川さんの顔写真をあしらった商品も置いてあり、しっかり家業にも関わっていることを感じさせます。

 

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さて、あまり知られていませんが出川哲朗さんは最初から芸人を目指していたわけではなく、最初は俳優を志していました。高校卒業後に横浜の放送映画専門学校（今の日本映画大学）に入学した出川さんは、同期生だったウッチャンナンチャンの二人や入江雅人さんと劇団SHALALAを立ち上げ、そのリーダーとして公演を行うことになります。当然学生の劇団ですから芸能事務所のサポートやスポンサーもなく、事務所も出川哲朗さんのアパートでたいへん苦労をしたそうです。劇団SHALALAは1998年の公演を最後に現在活動休止状態ですが、解散しているわけではないのでいつかメンバーの都合がつけば復活の可能性もあります（2009年に一度だけ復活公演を行っています）。

 

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劇団での活動と並行して俳優活動を行っていた出川さん、その後メインキャストではないものの「男はつらいよ」に5作連続で出演するなどしていますが、その後は活動が低迷します。方向性に悩んだ出川さんでしたが、あるとき出演したテレビ番組で「ジェットコースターに乗ってカンペを読む」という企画があり、劇団の代表として出川さんが挑戦することになります。絶叫マシンが苦手な出川さんは目を開けていることも出来ず怖がったまま一つも読めずに終了となってしまいます。「失敗したかな」と思いきや、このとき共演していた松本人志さんから「ものすごく良いリアクションをする」と大絶賛されたことをきっかけに、リアクション芸を武器にバラエティに進出することを決意したそうです。ちなみにこのジェットコースターに載せられている間に口にしていたのが「ヤバいよヤバいよ」だったとか。さいわい劇団時代の同期生、ウッチャンナンチャンがバラエティ番組を持っていたためそこへの出演などで知名度を高め、その後のバラエティでの活躍につながっていきます。

 

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出川哲朗さんは2004年に番組企画で14歳年下のレースクイーンの女性にプロポーズし、見事成功し結婚をしています。出川さんの身長が160cm、奥さんはレースクイーンだけあって168cmと完全に凸凹夫婦で当時は話題となりました。子どもがいないことからこの奥さんとの不仲や不妊説が流れたりもしますが、出川哲朗さん自身が離婚してイメージが下がるキャラクターでもないため、噂に過ぎないものと思われます。

 

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業界内での評判も良く、文字通り身体を張って嫌がらず何でもやるプロ根性、性格の良さなどからこれからもさまざまなフィールドで活躍されることが期待されています。一度はあきらめた俳優業ですが、今後どこからかオファーがあれば「俳優・出川哲朗」が誕生するかもしれませんね。名優の森繁久彌さんも元コメディアンですから、出川哲朗さんも俳優としての才能が開花するかもしれません。