6月27日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)では、司会の関口宏さんが出演。この日の放送回では、今月24日で廃刊となった香港の新聞『リンゴ日報』について報道していましたが、廃刊の原因となった中国共産党を批判しなかったとしてネット上では物議を醸しています。
「リンゴ日報」は、中国政府や中国共産党に批判的な論調で知られている民主派の新聞。中国化の風圧が強まる香港で、言論の自由を守る最後の砦と目されていた日刊紙「リンゴ日報」が、6月24日の朝刊を最後に廃刊しました。これは、昨年導入された国家安全維持法を盾に、当局によって編集・経営幹部を軒並み逮捕され、資産凍結でとどめを刺された形となります。
この一連の騒動に、関口さんは「りんご日報」を〝権力を監視し続けるメディア〟と称し、「中国だから起こってるばかりではなくて、世界中の色んな国がこれをなんて言いますか、これを『他山の石』にしなきゃいけないなと私は思います」とコメント。中国や香港の言論封殺には触れず、他の国でも起こり得る事態だと警鐘を鳴らしたのでした。
リンゴ日報は最後までジャーナリズムのプライドを捨てず、最後まで「らしさ」を貫いたといいます。ただ、「一国二制度」を形骸化させる中国への圧力や制裁を国際社会に求めたことが、摘発の容疑とされたのに対し、中国を全く批判せずに論点をずらした関口さんに対して、ネット上では批判が殺到したようで、「中国批判は絶対しないサンモニ」「中国だから起こっているのであって、その話を逸らそうとしている」
「今までスポーツのところが楽しみで見てましたが、もうサンデーモーニングを見ない事に決めました」「メディアの仕事は権力の監視なんかじゃねぇよ。事実を事実として伝えることだ」「サンデーモーニングが政府批判はもとより、あまりに偏った考えを流言し世論から批判されていることを関口氏も認識しているのかな?」といった声が上がったようです。
関口さんの言動に違和感を持った視聴者もいたようですね…。「サンモニ」は日本政府を批判することも多い番組としても知られていますが、今回の放送で中国政府は批判しないというスタンスが透けて見えたのでしょうね…。