軽乗用車内に生後11カ月の女児を放置して死亡させたとして、富山県警は、母親で飲食店員の野畑寿鶴(すず)容疑者(25)=富山市太田=を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕したと発表しました。
野畑容疑者は、警察の調べに対し容疑を認めているとのことで、「酒に酔って降ろすのを忘れた」などと供述していることが明らかになっています。
保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは、富山市太田の飲食店店員・野畑寿鶴容疑者(25)です。
富山中央署によると、野畑容疑者は、外出先から自宅アパートに戻った午前5時20分ごろから同9時半ごろまでの間、駐車場にとめた軽乗用車内に長女の心湊(ここみ)ちゃんを放置して衰弱させ、死亡させた疑いがもたれています。
事件発覚当時、車のエンジンはかかっていなかったといい、窓はすべて閉まっていたことも明らかになっています。
司法解剖で心湊ちゃんの死因は特定できていませんが、同署は熱中症になった可能性があるとみているとのことです。
この日、富山地方気象台によると、午前9時半ごろの富山市中心部の気温は31・8度だったといいます。
また、関係者などによりますと、野畑容疑者は2日午前1時すぎに仕事を終えた後、知人と飲みに出かけ、午前4時30分ごろ、託児施設に預けていた2歳の長男と生後11か月の心湊ちゃんを引きとりました。
その後、代行運転の車で午前5時20分ごろ帰宅した際、長男だけ車から降ろしたといい、心湊ちゃんは約4時間、車内に放置されていたといいます。心湊ちゃんだけを車に残したことに気づいた野畑容疑者は、同9時45分ごろに自ら119番通報しましたが、心湊ちゃんは死亡していました。
野畑容疑者は4人暮らしで、当時、夫は仕事で不在だったといいます。
また、野畑容疑者は、警察の調べに対して、「酒に酔っていてよく覚えていない」「託児施設から帰宅した際、長男だけを車から降ろした」と話していることが明らかになっています。
日中続く真夏の炎天下の中、車内に0歳児だけを放置し、死亡させるというニュースに、ネット上では女児の母親に対する怒りの声が殺到しています。
「0歳児に対して少しでも心があったら忘れるはずない。仮に飲んで忘れたというなら、0歳児がいる状況でそこまで飲むのは頭がおかしい。精神的に子どもが赤ちゃんを産んだんだね。」
「税金を浪費させるのは無駄なので、炎天下の軽自動車に一日閉じ込めて放置する刑を望みます。」
「本当に代行で帰ったかきっちり調べてください。距離にもよりますが勤務先から代行で帰ってたら割に合わないと思います。」
「この暑さのなかで子供を下ろすのを忘れるなんて…そのくせスマホを家に忘れて出かけることはないんだろうな。」
「これはもはや殺人事件と同じでしょう。重い罪を課してほしいです。」