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命の危険も!迫られる決断、それでも彼女が「車椅子ダンスを辞めない理由」とは?


車いすの人と健常者が一緒に踊る「車いすダンス」。2月、パリで公演をした大阪出身の女性ダンサーは、病気の影響で、いまダンスを続けるか大きな決断を迫られています。彼女が今、踊り続ける理由、そして伝えたい思いとは一体。

日本一の車椅子ダンス

車いすを操りながら、全身で表現が生み出されるダンス。2月にパリの舞台でダンスを披露した、林美穂さん。「今」を輝く車いすダンサーです。林さんは生まれてすぐ、小児がんを患い、背骨などの腫瘍をとる手術を受けました。がんは治りましたが、下半身に障害が残ったのです。

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練習を前に車いすを乗り換える必要があります。ダンスで使う車いすは特別製で、よく見ると、車輪が斜めになっているのです。「こっちで回ろうと思ったらよいしょだけど、遠心力をよくするようにハの時になってる」そう言って林さんはきれいなターンを披露します。車いすの人と健常者が一緒に踊る「車いすダンス」。林さんは18歳の時、友人に誘われ、車いすダンスと出会いました。「車いすダンスで踊るときにすごい風を感じるんですね。すごい心地よくて、楽しいな気持ちいいなって思う」趣味や特技がなかったという林さんでしたが、ダンスを始めてわずか2年で日本一にのぼりつめ、車いすダンスは自信を与えてくれる、輝ける場所となりました。point 360 | 1

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迫られる決断

林さんは今、ある決断を迫られています。自分で車を運転し向かった先は病院。半年に一度の病院通いです。「前とほとんど変わってないけど、最初来た時に比べるとちょっと進んでるかな。座られへんようになる前に手術しないといけない」と医師は話しました。林さんの背骨が徐々に曲がり、神経や内臓を圧迫しているのです。このままだと、呼吸ができなくなるなど、最悪の場合、命に関わるのです。point 248 | 1

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痛みが強くなる前に、背骨をボルトで固定する手術が必要ですが、手術をするということは体の自由がきかなくなり、「生きがいのダンスを二度と踊れなくなる」ことを意味しているのです。自宅ではソファーに横になる林さん。家にいる間は、できるだけ背骨を伸ばし、少しでも進行を遅らせようと努力しているのです。「突然めちゃくちゃ痛くなるのかなって。徐々にっていうより。って思ったときに、今ですよね。『今できること』をやりたい。先のことを考えてもいつか読めないし」と不安を語る林さん。痛みが強くなるかもしれない、病院でも告げられた背骨の症状。家族は林さんがこれからも「笑顔」でいてくれることを望んでいます。point 352 | 1

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少しでも長く…

林さんのダンスが高く評価され、今年、国の障がい者芸術の事業で、日本の代表として、初めてパリで海外公演をすることになりました。「少しでも長く踊っていたい」その思いから手術の日をギリギリまで延期することを決めたのです。「どう伝わるか未知の世界なので不安はあるんですけど、みんなが元気になって帰っていかれたらなって、元気を届けたいと思ってます」と、踊る楽しさ、生きる喜びは。まさに林さんが伝えたい思いなのです。point 269 | 1

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「体と相談しながらできるだけ長く踊っていたいと思います。(ダンスは)やめられないですね」とパリでの公演後に語る林さんは、月に2回、障害がある人たちに積極的にダンスを教えています。次は自分が、子どもたちに輝ける場所を作ってあげたいと考えているのです。林さんは誰かの心に届けるために、そして「今」を生きるために、踊ります。たとえ障害があっても、興味のあること、好きなことへの可能性は無限大だということを教えられた気がします。point 270 | 1

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