きゅうりの塩もみは何のために行うのでしょうか。塩もみをせず切ったまま使うと、きゅうりからの水分が出て、お料理が水っぽくなってしまいます。お料理の味を守るためにも、きゅうりの塩もみをすることで中の水分を排出させることが大事なのです。簡単そうなきゅうりの塩もみですが、使用する塩の量や置き時間、絞り方などでも効果が変わりますので、是非正しいきゅうりの塩もみの方法を覚えて、毎日のお料理にお役立て下さいね。
きゅうりの塩もみという名前だけどもんではダメ!
写真:スーパー主婦を目指すSAYURIの日記帳
まずは、使用する塩の量です。きゅうり一本分に対しては、小さじ4分の1。二本分に対しては、小さじ半分を目処にしましょう。
最初にきゅうりの両端を包丁で切り落とします。さらにヘタの周りの部分をぐるりと包丁でむきとりましょう。これはヘタの近くの皮の部分に青臭さが残っているためと、ヘタの近くは硬くなっていることがあるためです。
大きなイボが気になる場合は、包丁でこそげとるように落としましょう。特に気にならない場合はそのままで構いません。
次にきゅうりを縦に半分にします。割れた面を見てみると、沢山の種があることが分かります。この部分を小さいスプーンなどを利用して、メロンの種を取るようにこそげ落としておきましょう。種の部分の周りには、特に水分が多く含まれているのと、食感もあまり良くないので、取り除いて残った部分をお料理に利用することで、より一層美味しく頂くことができます。
写真:白ごはん.com
平らな面を下にしてまな板に置き、端から包丁で2ミリ幅ほどの太さに斜め切りしていきます。全てを切り終えたら、ボールに入れ、指定された容量の塩を振りかけます。軽く混ぜ、きゅうり全体に塩を行き渡らせるようにします。
この時、間違っても『塩もみだから』という理由できゅうりを揉んではいけませんよ。割れてバラバラになってしまいます。
これでもか!というくらいギュッと絞る
写真:YouTube
塩をまんべんなく行き渡らせたら、そのまま五分ほど放置しましょう。塩の塩分によってどんどん水分が出てきますよ。
五分置いたきゅうりからは水気がかなり出てきています。これを手で思い切りギュッと絞ります。この時には、先ほどの塩もみ前と違い、きゅうりから余分な水分が出て柔らかくなっていますので、力一杯絞っても、バラバラになって崩れてしまうことはありません。なので、思い切り水気を出すように絞りましょう。
これでもか!というくらい思い切り絞り水分を出すことで、のちにお料理に使用する際、味が薄まったり水っぽくなってしまうことは防げます。この絞り加減がお料理の味を左右しますので、遠慮せずに力を込めてギュッとと絞りましょう。
写真:Gooブログ
これで出来上がりです。酢の物や、和え物に使っても、水っぽく味がぼやけることはありませんし、お料理の調味料の味も引き立ちますよ。塩の加減も大切ですが、何より一番のポイントは、水分をいかに絞り切れるかです。
きゅうりの塩もみは作業するのに少し手間がかかりますよね。ですから、お時間がある時に、まとめて作っておくのが良いと思います。タッパーなどに入れて冷蔵庫で保存すれば、二、三日ほど持ちますので、必要になった時にすぐにお料理に使用することができますし、余って使わなかった分は、冷蔵庫で保存しましょう。
まとめ
写真:だいどこログ – パルシステム
簡単そうでも、あまりよくやり方が分からなかったきゅうりの塩もみですが、今まで自己流で作っていらした方も多いのではないでしょうか。塩の量や、置き時間、水分の絞り具合、とポイントを押さえて作ることが大切です。これさえ守れば、あなたの美味しいお料理に使っても、もう水っぽくなった!と悩むことはありません。メインになることはない素材ではありますが、一手間かけることで、他のお料理の味を損なうことなく、一味違った出来上がりになること間違いなしです。