母子に怒鳴り散らす
電車で泣き止まない赤ちゃんとその母親を、無理やり電車から降ろした男に非難が殺到しています。
男は自身のツイッターで、母子を怒鳴り散らして電車から降ろしたことを報告。
このツイートに対し批判の声が集まっているのです。
男のツイート
1回目
「今会社からの帰路の路線の南武線で赤ん坊と、その母親がいて、赤ん坊が泣いていつまでも泣き止まず他の乗客に迷惑かけてたから、大声で怒鳴り散らして中原で強制的に降ろさせた。日本語もまともに話せないようなしょうべん臭いガキを電車に乗せるなよ!」
この内容に対し、赤ちゃんなんだからしょうがない、あなたの方が迷惑だ、などといった批判的な意見が殺到します。
しかし、この批判に反論するかのように男は2回目のツイートをします。
「一番迷惑なのはマナーを守れない赤ん坊だろ?俺は正義の裁きをしただけだぞ」
この男は自分が絶対的に正しいと言い張ります。
それでも世間の意見は厳しく、反対意見の方が多く集まります。
それに対し、さらに3回目のツイート。
「けしからん けしからん 本当にけしからん! 今時のろくでもない若者は、まだ赤ん坊の小僧と、今まで国を背負ってきた年配者である私とではどちらを敬うべきかも分からないのか? 馬鹿にするのも大概にしろ!」
この暴言に対し、やはり批判の声が殺到します。
しかしこの男は発言を取り消すこともなく、自身が正しいと言い張っています。
果たしてこの男の行動は正しかったのだろうか?
赤ちゃんが泣いたり暴れたりしているのに、放置する母親もいます。
そういった場合は母親にも非があるのかもしれません。
しかし、泣き止ませようとしても泣き止ますことができないこともあるのです。
そういった人に対して、怒鳴り散らして無理やり電車を降ろさせるというのは、マナーがなっていないとも取れるでしょう。
常磐線での電車出産
ちなみに過去、電車で出産した女性に対する批判的な意見も話題となりました。
当時25歳の妊婦が電車で目的地に向かう途中、陣痛が始まります。
次の駅までは約8分ほどの距離でした。
近くにいた元看護師で5人の子どもの母親である女性が、妊婦の異変に気づきました。
この女性が妊婦に声をかけますが、この時すでに破水していました。
女性は持ち合わせていたタオルを地面に敷き、妊婦を寝かせます。
陣痛からすぐに破水し、さらに5分も経たないうちにすぐに赤ちゃんの頭が見えたといいます。
赤ちゃんの頭が出てきたため、女性が頭を支えます。
すると、ぽんと赤ちゃんがすぐに出てきたといいます。
20秒ほど産声を上げなかったため、車内には緊張が走りましたが、その後無事に赤ちゃんが泣き声を上げます。
その後、駅員などが駆け付け、出産した女性と赤ちゃんが病院に運ばれました。
母子ともに健康に問題はないということです。
しかし、この事件に対しても非難が殺到したのです。
「出産予定日前から入院しとけや」
「シート汚損と列車遅延の責任は取ってもらう」
「電車止めるとはすごいな出産テロだ」
といった意見が、出産した女性と出産を手伝った女性に寄せられたのです。
これに対し、世間では
「赤ちゃんが無事に生まれただけですべてが許される世の中になってほしい」
「お金だの迷惑だのの話は当事者がすればよいのであって部外者は口出しすることじゃない」
と出産を祝福する人が多く、
また産婦人科医なども「陣痛はコントロールできない」「何も分かっていない人が多い」と電車出産に非難が集まったことに疑問を呈しました。
出産した女性は、ツイッターで感謝と電車に遅れが出たことへの謝罪のコメントを出していたにもかかわらず、世間から冷たい意見が集まったことは非常に残念です。
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