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子どもの頃に誰しも夢見た駄菓子屋!実際の経営状況とは?


子どもの頃に訪れた駄菓子屋は、まるでお菓子の天国でしたよね。大人になったらお菓子の家に住みたい!お菓子のたくさんある家に暮らしたい!誰もがそんな夢を一度は持ったはずです。子どもの頃の夢を胸に、本気で駄菓子屋経営を検討している方もいるのではないでしょうか。ここでは、実際の経営状況について紹介します。

 

駄菓子屋だけの経営は難しい!?


写真:japandeluxetours.com

駄菓子販売額の2割ほどが利益になりますが、お客の大半を小中学生が占めるため、1人あたりの客単価が低く、個人店舗でやっていくのは簡単ではありません。そのため個人で駄菓子屋を営んでいる事業者の多くが、クリーニング店や宅配便、飲食店を営んでいたり、年金生活をしながら駄菓子屋を経営していることが多いです。

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年々減る店舗数


写真:latte.la

残念な事実ですが、年々店舗数が減っています。経済産業省の商業統計表によると1972年に14万件ほどあった菓子小売業は、2007年には2万5000件前後と30%未満まで減少しています。また従業員数も1972年の23万人から2007年の9万人ほどと50%以上減少するなど、店舗数・従業員数のいずれも年々減少しています。またバブル期には1日の売上が2万円~3万円に達することもありましが、現在は1日3000円~4000円ほどに減少しており、1日の利益は1000円前後になります。1980年代から売上減少が続いており、小規模な製造メーカーや問屋などを中心に廃業が増えているため、斜陽産業と言ってもよいのかもしれません。point 379 | 1

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時代の変化も無視できない!


写真:sirasagi-day.jugem.jp

駄菓子屋の経営状況は、時代の変化にも影響を受けています。まず第一に少子化の影響が考えられます。子どもたちの数が減れば、需要も減ってしまいます。また土曜日が休日になったため、子どもたちの待ち合わせ場所やたまり場の機能を失いつつあります。さらに土曜休日によって平日の授業が増えたり塾に通うようになり、駄菓子屋に立ち寄る時間がなくなったという指摘もあります。これに加えてコンビニで駄菓子を購入できるようになりましたし、テレビゲームやネットが普及するといった時代の変化も考えられます。point 331 | 1

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それでも駄菓子屋チェーン店加盟という選択!


写真:yamakiyo.seesaa.net

駄菓子屋の経営状況が厳しいことがわかりました。それでも経営したい方はどうすればよいのでしょうか。考えられる方法としてチェーンに加盟する方法があります。全国展開している駄菓子屋チェーンでは、各地のショッピングセンターにテナントを出しており、一定の資金があれば駄菓子屋のオーナーになることができます。

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昔ながらの駄菓子屋を経営したい!


写真:pinterest.com

昔ながらの独立店舗経営をする場合は、やはり安定した別の収入源が必要になります。その上で、駄菓子屋の売上を最大にするために自動販売機やガチャガチャ、コイン投下型のゲーム機、子ども向けの漫画類やトレーディングカード、文房具などの販売もすると売上の改善を目指せます。また地域の祭りや運動会、子ども会などのイベントなどで、まとめて購入してもらえるように地域活動に積極的に参加することも考えられます。また駄菓子屋に懐かしい思い出を持つ大人向けや、親子連れ向けに販売している店舗もあります。point 327 | 1

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駄菓子屋の経営状況について触れてきました。


写真:photoryoku.com

基本的に小中学生が顧客であるため、少子化の影響を受けやすい業種といえます。また塾通いなどで子どもたちが忙しくなったこと、TVゲームやネットが普及して遊びが多様化したことで、外遊びの機会も減ったことが、厳しい経営状況の原因です。経営者の多くは利益ではなく、子どもたちの集まる場を作りたい、子どもたちに元気をもらっている、子どもたちの笑顔に励まされる、子どもたちが好きといった思いで経営されています。

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