「いままでずっと、僕は父については黙ってきました。父の発言に対して僕がひとつひとつコメントしたり、あるいは反論したり、父を悪しざまに言ったことは1度もありませんし、言いたいと思ったこともありません。そのいちばんの理由は“家庭内のこと”だと僕は思っていたからです。家族間での意見を世間様に晒すというのはみっともないことだと思っていたからです」
“平成の大横綱”と呼ばれた貴乃花光司を父に持ち、母は元フジテレビアナウンサー・河野景子さんという有名な一家の長男。また 靴職人 他、アーティストとしても幅広く活動する花田優一氏が<週刊女性PRIME>のインタビューで、父親の元貴乃花との関係について明かしましたが…。
優一氏は、去る17年1月に初めてテレビ出演して以降、よくも悪くもメディアや世間一般から 自身も注目を集めるようになりました。
「ただ、だからこそ“何があっても父の悪口になるような発言はしない”ということが家族の、僕と母で取り決めたルールでした。父や世間から何をどれだけ言われても黙っていれば、いずれ風化していくと信じていました」
しかし、1月22日に行われた、セキュリティー会社のオンライン会見で 貴乃花が新CMキャラクターとして登壇し、その席で 貴乃花の口から 《息子は 完全に勘当しております》と言った 衝撃的な発言が…。
その場にいた 記者の方々から 優一氏への 取材依頼もあったという。もちろん、これまでどおりコメントは出さずに黙ってたものの、これまでも何度も、父から事実と違う発言をされてきたという優一氏。
「影響力のある父の言葉がニュースになり、それが風化すると、同時にいつの間にか“真実”として世間に認識されていく……今回もきっと、このままだと真実になってしまう。その影響が僕にだけ降りかかってくるなら、いくらでも我慢します。でも僕にも仕事がある。僕には靴を待ってくださる方々、絵を購入してくださったお客様がいて、一緒に仕事をしてくれている関係先の方々、チームの仲間がいる。メディアを通して、間違った真実ができあがってしまうことで、お客様や関係先にまで大きな迷惑がかかる」
そうなると 優一氏ひとりの問題ではなくなってきた、ということのようですが…。
「言ってみれば僕も人気商売です。靴も絵もお客様に“この人に作ってもらいたい”と思っていただいて、初めて成立します。1足1足、1枚1枚、丹精を込めて作っています。真剣勝負している場所で事実と違うことを広められてしまうというのは、作品を見る視線までもが歪められてしまいます。たとえ父であっても、これ以上見て見ぬふりはできないと思いました」
急速にアルコールに頼るようになった父、いつか 家族で食卓を囲める日が来ると信じ…
父子、そして 家族に不協和音が流れ出した すべての始まりは優一氏が靴作りの勉強のため、イタリア・フィレンツェに単身留学していおた今から7年ほど前にまで遡るといいます。そのころから家庭内は崩れ出し、貴乃花が、急速にアルコールに頼るようになったというのですが…。
「もちろんそれまでも飲んでいましたが、父の酒量がもうめちゃくちゃに増えだして。毎日毎晩、水1滴すら飲まずにワインをボトルで3~4本を空けるみたいな飲み方になって。ただそれでも、父が仕事に真摯に全力で取り組む姿や、家の外で戦っている姿を誇らしく感じていましたので、僕たちは最初のうちは心配しながらも“飲みすぎには気をつけてね”というところでした」
だが、貴乃花は酔いに任せて、妻・景子さんに強く“当たる”ことが増えていくことに…。
「’15年の春ごろでしたが、イタリアにいる僕に妹から電話がかかってきたんです。泣きながら“もう無理だよ”“パパのママへの態度がひどすぎて”と。妹たちは当時、小学生と中学生でした。両親の大ゲンカに耐えられず電話をしてきました。ほとんど泣いたことがない妹からの電話でしたので、ただごとではないと翌日、飛行機に飛び乗って、父と母の仲裁に帰りました。父が抱えきれないほどの苦しみの中で戦ってきたことは、家族がいちばん理解しています。ただ、父には母しか甘える人がいなかったということです」
「修行後もイタリア国内で生活する」予定を変更し、家族を案じた優一氏は、15年10月に日本へ帰国。しかし、優一氏が帰国しても家庭内の状況は変わらないどころか、貴乃花のアルコールへの依存ぶりと景子さんへの“目に余る態度”はエスカレートし続けたという。
人格を否定するような言葉を浴びせることが増えても、景子さんは普段どおり食事やお酒を給仕しているということが 何年もずっと続きましたが、景子さんは、いつも笑顔で堪えていたという。
そうなる前までは、たとえ夫婦ケンカしても愛娘たちが「パパがひどすぎ!」ととがめれば、「そうか。ママごめんな」と、自分の非を認めれたのですが、とうとう自分自身を制御できない状態までに…。
「あるとき……’17年の年明けだったと思いますが、家族で食卓を囲んでいて。ダイニングに母ができたて料理を運んできたんです。すると父が突然キレて、そのアツアツの料理を母に投げつけて。一歩間違えたら大やけどです」
さすがに その瞬間は、堪忍袋の緒が切れた優一氏が、“ふざけるんじゃねぇ! いい加減にしろよ!”と。それまで反論もしたことがない中での反発。それでも、その態度や行為が改善されることもなく…
ちょうどそのころ、テレビ番組などにも出演し始めていた 優一氏は、靴職人として日本で活動をスタート。東京・品川区内の高級住宅街にある実家から 徒歩数分のところに部屋を借りてのひとり暮らしに…。しかし、景子さんと妹たちの心身を案じて、その小さなワンルームマンションに3人を一時的に匿ったという。
「“パパが落ち着くまでここにいて”と。家族4人で小さな部屋で生活をすることになりました。その間に、僕と父できちんと話をしたいと考えていました。“今の状態では母と妹たちを家に帰せません”、そのためには、“お酒をやめてもらえませんか”ということを納得してもらわないといけない、と…」
しかし、そのことで、怒り狂った貴乃花が、“テメェ! 俺の家族を奪いやがって!”と電話の向こうで怒鳴って、家までやって来たという。道端で1時間半くらいつかみ合って…通りがかった人も、ギョッとして、逃げるように通り過ぎて行くほどだったという。
貴乃花に髪をつかまれたまま、引きずられるようにして実家の中へ連れていかれ、誰もいない広いリビングに正座させられたあげく、理不尽に痛めつけると気が済んだのか、やっと解放され…。その数日後に、貴乃花は優一氏のもとを訪れ謝罪したという。
「母にも頭を下げてくれましたし、“酒はやめる”とも約束してくれました。それで母も妹たちもやっと実家に戻ることになりました」
しかし、この事件を境に、貴乃花は品川区内の自宅には、ほとんど帰らず、ほぼ毎日、江東区内にあった『貴乃花部屋』の自室で寝起きするように…。
「もちろん父の仕事上、お弟子さんの近くにいなければいけないこともありますが、僕や母に対する“気まずさ”もあったのかもしれません。でも、僕らは“お酒はやめてくれたし、とにかくよかった”“これも笑い話になるね”と話していました。みんな、また家族5人で笑ってご飯を食べられる関係に戻りたかったですから。父がいつ帰ってきてくれてもいいように、父の座る椅子はいつもキレイにして待っていました」
息子から寄り添うことで関係を修復しようと… 貴乃花の巡業先に優一氏自ら出向いて、靴職人としての仕事のことや近況を報告。しかし、そのような中で、息子の期待は裏切られたという。
「2か月もすると酔っ払った父から電話が… “お前が俺の家族を壊した!”“お前が俺の家族を奪った!”と呂律の回らない大声で怒鳴り続けるような電話でした」
貴乃花が日本相撲協会を退職するころには、その連絡すらもなくなり、完全に音信不通に…。
離婚したときも、子どもたちに電話1本、メール1通もなく、携帯番号を突然変えてしまったので、連絡もとれないのに“連絡がない”とか“勘当だ”というのは理解できまないという優一氏。“離婚は優一のせいです”という週刊誌のインタビューを見たときは、膝から崩れ落ちるような気持ちだったという。
インタビューの最後には、それでも優一氏は、父として、男として、ひとりの人間として、貴乃花に今も絶対的な尊敬の念を抱き続け、そして、待ち続けていることも告白。
「父が成し遂げてきたことをいちばん近くで見てきました。誰もが成し遂げられることではないことをやり切ったことへのリスペクトは消えませんし、何より僕も妹たちも、父の大きな愛でここまで育ててもらいました。いつか全部笑い話にして、家族で食卓を囲める日が来ると信じていますし、それが長男としての責任だと思っています」
インタビューの中で語られた、貴乃花の行為について、もうひとりの当事者である景子さんは…
”愛情あふれた父と子が対立しなくてはいけないこの状況が苦しくもあります… いつの日か、父と子で普通に語り合えるよう、どうか静かに見守っていただけたら… ” と語っています。
しかし、貴乃花の所属事務所にも同様に事実確認を求めても、”完全に事実無根。とても看過できる内容ではない…” という担当者からの回答のみが返されたという。はたして息子の思いは届いているのでしょうか… 今後の貴乃花からの対応に注目が集まりそうです。
直接言わないところを見ると親子関係破綻⁉これを話して息子の印象が好転することはない…
今回のこの報道にも多くのコメントがよせられているようですが…
《事実だったとして、意外ではないし、貴乃花の印象も変わらない。誰しもが持っている心の弱い部分だと思うし、息子がその父と対立する気持ちも分かる。どこにでもある家庭内の話。ただ、これを話して息子の印象が好転することはないと思いますね。逆効果 》
《こういう親子なのに直接言わないところを見ると親子関係破綻しているんだなと思う。その部分については親の責任は大きい。ただこういう靴職人を貴乃花の息子だと持ち上げて使う芸能界も責任大きいと思う。個人的にこの息子の増長は周りが悪いと思う 》
《真実は分かりませんが、今日までの生き方を見ると、貴乃花の言動の方が信頼できる。日々の生き方は大事 》
《 両親の力を如何なく発揮して、今や芸能人気取りですか?貴方の本業は何よ?真面目に靴職人の道を邁進してれば応援の声を多かったと思うけどな。歌の練習する暇があったら、1足でも多く靴を作った方がいい》
《貴乃花にも悪い所はあったでしょう。でも、この方の「自分は正しい」「俺って凄い」「俺にイチャモン付ける方がおかしい」みたいな態度が信用出来ない。言動も… 》