いったいどれだけ身体にメスを入れたら美の欲求を満たすことができるのでしょうか。中国に住む30歳の女性は14歳から100回以上も美容整形を繰り返し、ついには中国の美容整形外科の顔としてポスターに登場するまでになりました。
中国・遼寧省瀋陽市で生まれた“ウー・シャオチェン（Wu Xiaochen、吴晓辰、30）”さんが最初に美容整形外科で施術を受けたのは、16年前のことでした。
モデルや女優を夢見ていたウーさんは、10代初めに自己免疫疾患との診断を受け、ステロイドホルモンの一つであるグルココルチコイド（糖質コルチコイド）を服用するようになりました。しかしこれがきっかけで体重が増え、ウーさんは自分の太い脚を忌み嫌うようになりました。そしてこれを見かねた母親が、ウーさんを美容整形クリニックに連れて行き、太腿の脂肪吸引を受けさせました。ウーさんがまだ14歳の時でした。
この母親の決断が、ウーさんのその後の人生を大きく変えました。細くなった自分の太腿を見たウーさんは、「手術で理想の美を手に入れることができるなら、自分が嫌いな箇所を全て直してしまおう。」と一大決心をしたのでした。point 431 | 1
ウーさんは16歳になるまでに、鼻筋を通して鼻全体を高くし、豊胸インプラントを入れ、目を大きく見せるために二重瞼にして、顎のラインをV字にするための手術を受けました。これまでに鼻6回、目2回、唇3回、顔のライン3回、腹部や太腿から脂肪を吸引して顔に注入する脂肪移植は4～5回行いました。また年に1回は大掛かりな整形手術を受け、美しい肌をキープするために毎月ヒアルロン酸注射をします。メスを入れたり針を刺したりと、16年間で行った美容整形は100回を超え、費やしたお金は約6100万円（400万元）以上にもなりました。
「私はいつでも完璧でいたい。だからどんな小さなことでも気になったら直さないと気が済まないの。」と、語るウーさんですが全てがうまくいったわけではなく、手術後に傷口が数か月もふさがらず顔が変形したり、肌にトラブルが発生したこともあったようです。しかしそのたびに問題を解決してくれる医師に出会って前に進み、美の追求を止めることはなかったといいます。point 487 | 1
現在30歳のウーさんは、WeiboをはじめとするSNSでは“アビー（Abby）”として知られており、フォロワー数は数百万とも言われています。また北京の2軒の美容整形クリニックのオーナーでもあり、中国の有名ブランドの“顔”として活躍したこともあります。ウーさんは中国のティーンの憧れであり、業界のスター的存在として美容整形外科のポスターにも登場しているのです。point 242 | 1
中国の美容整形業界での名声を手にしたウーさんは「少女たちがより美しくなり、より良い生活を楽しんでいるのを見るのは本当に嬉しいの。私は少女たちの目標となるような存在でありたいし、そうなれるよう一生かけて頑張るつもりよ。」と述べていますが、成功の陰には失敗や犠牲、つらい経験があったのでしょう。整形を考えている若い子たちにこんなメッセージを残しています。
「整形に危険はつきものなの。だから私のように10代のうちから美容整形を始めるのはお勧めできないわ。整形で外見を美しく変えることはできても、人生を美しく変えることはできないということを知って欲しいの。」point 336 | 1
日本でも、新宿歌舞伎町で80ヵ月連続No.point 81 | 1の記録を持ち、さらには2店舗のオーナーも務めるキャバクラ嬢・桜井野の花さんがいます。彼女は現役人気キャバ嬢でありながら整形手術をいつも使っているSNSで堂々と公表しています。以降、2000万円以上かけている整形についてYouTuberとしてもリアルタイムで語っています。point 217 | 1
外見に対するコンプレックスはどんな人にもあるのでしょう。見た目の印象を大きく変える目や鼻などに整形願望を持つ女性は少なくないようです。整形で人生を変え華やかに生きる彼女の姿は、同じ悩みを持つ女性たちに勇気と希望を与えたに違いありません。