「尾木ママ」の愛称で親しまれる教育評論家・尾木直樹氏が6月29日、自身の公式ブログを更新。この日の投稿で、尾木ママは千葉県八街市で発生した、児童5人が死傷した事故について私見を述べたところ、ネット上でも共感が殺到しています。
千葉県八街(やちまた)市で6月28日、トラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故。トラックは電柱への衝突の直後に小学生の児童5人を巻き込みました。逮捕されたトラック運転手は、「帰る途中に酒を飲んだ」と供述していることも判明し、ネット上でも怒りの声が殺到しています。
県警は、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕したトラック運転手、梅沢洋容疑者(60)を逮捕。この事故によって、2人が死亡、1人が意識不明の重体、2人が重傷を負いました。事故後の検査で、呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたことから、危険運転致死傷容疑の適用も視野に入れて調べが進められているということです。
尾木ママは同日にブログを更新し、5人の児童を巻き込んだ事故について、「完全な人災。感染症との闘いに頑張っている最中、こんな事故に巻き込まれるなんて」と衝撃。さらに、「登下校児童の安全確保。基本的に見直す必要があります」などと綴っていました。
続けて、「痛ましい子供たちの事故の度にあちこちで改良されていますが、遅すぎないでしょうか? 命はなくしたら絶対に戻らないのですから。『抜本的な安全対策』考えないと…車はときには走る凶器とも言われますから、原則として同じ子供たちと同じ空間に置くことを避けるべきではないでしょうか?」と改めて指摘。取り返しのつかない事故に、怒りを滲ませたのでした。
最後には「もう、こんな取り返しのつかない悲劇、繰り返してはなりません!」と訴えた尾木ママ。この投稿にネット上でも共感が殺到し、実際にネット上では「一斉下校って不審者の観点からはいいかもしれませんが、事故の場合たくさんの命が失われる可能性があります」「正直『歩道の確保』が日本は整ってないです」「歩いて登下校させるのは限界があるんじゃないのでしょうか」「スクールバスを利用できたら助かる家庭は多いと思います」などの意見が寄せられていました。
亡くなった子供たちのご冥福をお祈り申し上げます。