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カナダの生態系を脅かす「超巨大金魚」


生態系の危機!カナダの池に放された金魚

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数年前にカナダのある都市にある池に放した観賞用の小さな金魚がなんと30cmにまで成長し、驚異的な繁殖力で池を支配して他の魚たちを脅かしているといいます。

市当局は池の水を抜き電気ショックを与えるなど様々な方法を試みましたが、この「怪物金魚」は最後まで生き残っていると、カナダの国営放送であるCBCが27日に報道しました。

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巨大化し大量繁殖

このアジア金魚はカナダのアルバータ州にある池やため池などで発見されました。

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市の環境公園当局によると4年前に家で飼っていた家庭用の小さな金魚が1対、この池に放されたと思われると語っています。

このアジア産の金魚は家庭の金魚鉢では大きくなることもできず上手く育ちませんが、自然環境においては驚異的に繁殖し大きく成長するというのです。

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当局は池を支配しているこの金魚をなくすために、2015年には池の水を抜き冬の間に凍死させようとしましたが、金魚の卵だけはゾンビのように生き残ったというのです。

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昨年は池に電気ショックを与え気絶した金魚をたくさん取り除くことができたといいます。

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しかし金魚の数が減少したのは少しの間だけで、金魚は驚くべき生命力を見せたのです。今年に入ってからはこの池と川を繋ぐ間の池でも金魚が発見されました。もし金魚が川にまで侵入し繁殖した場合、生態系が危ぶまれるのは時間の問題だといいます。

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そこで当局は池に化学物質をまき、「金魚抹殺」を試みました。

この化学物質はエラのある魚だけを攻撃するのですが、化学物質がまかれた2つの池に住む魚のうち、エラがあるのは金魚だけなのだそうです。

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当局の担当者は「凍らせても電気を与えても全く意味がなく、まるでゾンビのようだ」とし「この怪物魚との闘いは続くであろう」と話していると言います。

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また「巨大で数も膨大なので池を占領しており、1日でも早く金魚を無くさない限り池だけではなく川の生態系にも影響が及ぶ」と語っています。

このような現象が観測され、当局がペットの魚を捨てないよう呼びかけています。

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金魚を飼えなくなったと理由で池や川に放す人もいるでしょう。しかしこういった行為は人道的ではないのです。飼えなくなった魚は引き取り先を探すが、獣医などで相談し人道的に処分する必要があるのです。