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【結愛ちゃん虐待死】児童相談所はなぜ救えなかった?反省ノートには「ゆるして」


東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が親に殴られ虐待死してしまった事件。日本でまたも子供の虐待死が起こってしまいました。

結愛ちゃん虐待死の概要


写真: newshareing.com

今回逮捕された船戸雄大被告(33)と母親の優里容疑者(25)は1月下旬ごろから、自宅で十分な食事を与えずに栄養失調状態にさせ、病院にも連れて行かず、3月2日に肺炎による敗血症で死亡させたとのことです。

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死亡時の体重はわずか12kg


写真: www.asahi.com

結愛ちゃんは、日頃からしつけと称して暴力を振るわれ、ほとんど食事を与えられなかったといわれています。朝はスープ1杯、昼と夜はおわんに少しのご飯とみそ汁といった食事しか与えず、結愛ちゃんの死亡時の体重は、5歳児平均の約20キロに対し、12キロだったといいます。

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反省ノートには「ゆるして」と書かされる


写真: www.jprime.jp

結愛ちゃんは毎朝4時に起こされ、両親が作った「反省ノート」と言われるものに「きょうよりもっとできるようにするからもうおねがいゆるしてください」などと書かされていたそうです。5歳の幼児に「ゆるして」と書かせるなんて、両親はどういった神経をしているのでしょうか。

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児童相談所はなぜ救えなかった?


写真: www.newsdouga.net

結愛ちゃんは優里容疑者の連れ子で、雄大被告は優里容疑者の再婚相手です。おととし12月と去年3月に香川県の児童相談所に保護された結愛ちゃんですが、香川県の児童相談所から引継ぎを受けた品川児童相談所が2月9日に家庭を訪問したところ、母親が拒否したため、結愛ちゃんには会えなかったそうです。

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写真: topics.smt.docomo.ne.jp

こうした児童虐待を未然に防ぐため、日本各地では警察と児童相談所が、通報を受けたすべての虐待事案を共有する協定を結ぶなど、虐待防止の取り組みがなされているということですが、東京都ではこうした取り組みが行われていないそうです。

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写真: saisin-news.com

児童虐待に詳しい弁護士によると「小さい自治体だと職員が少なくお互い手伝わないとやっていけないが、東京都のような巨大な組織だと他の組織と連携しなくても自分たちでできてしまうため、閉鎖的な体質があるのではないか」と指摘しています。このように、今回のケースをこれ以上増やさないためにも、日本全体で虐待防止の対策を急ぐ必要がありますね。

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