岸田総理大臣が広島で会見し、来週にも内閣改造を行う考えを表明しました。 国民の高まる批判をかわす狙いか?ネット上でも様々な声があがっています。
岸田総理大臣は、来週10日に内閣改造と自民党の役員人事を行う意向を固めた理由について「様々な課題を考え、新しい体制を早くスタートさせたい」と説明しました。これは、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)問題や安倍晋三元首相の国葬決定で高まった政権への批判をかわし、局面を打開する狙いがあるとみられています。
そのうえで、旧統一教会との関係について「私個人は関係ない」と説明したうえで、「閣僚は国民に疑念を持たれることがないよう十分、注意しなければいけない」と述べ、今後の人事の判断基準とする考えを示唆しました。
また、人事について、岸田総理は「新型コロナ対策」や「物価高への対応」、さらに「ウクライナ情勢」や「防衛力の抜本的な強化」などの課題を挙げています。
そうした様々な課題を考えたうえで、「新しい体制を早くスタートさせたいと思っていた」などと説明していることが明らかになっています。自民党は先の参院選で改選過半数を獲得して勝利したものの、一部報道機関の直近の世論調査では内閣支持率が10ポイント以上下落。
国葬についても反対が賛成を上回る調査結果が相次いでおり、感染確認が各地で過去最高を更新している新型コロナウイルス「第7波」の影響を指摘する向きもあります。岸田内閣の閣僚に対しては「それぞれ関係を点検し、適正な形に見直すよう指示したい」と強調した岸田総理ですが、ネット上ではいろんな意見が寄せられています。
「旧統一教会の恐ろしさは情報収集能力の高さだと思っています。 霊感商法や多額の献金の被害を受けた人たちは、人間関係、悩みなどの個人情報をすべて丸裸にされ、霊の恐怖心を訴えられてお金を出さざるを得ない状況にさせられています。」
「つまり内閣を変えれば国民は統一教会の件も忘れ、何もしない岸田を支持すると自民党は見ているわけだ。 国民も舐められたものだよね。」
「やはり、政治家は旧統一教会との関係は、決別すべき。 会合などへの祝電程度なら、あまり関係の深さを感じないが、会合に出席、寄付の受領などの関係は、関係性がより深い印象を受ける」
「内閣改造したところで、そもそも調査しないのだからどうせまた大臣とか副大臣とかに新たに統一教会に関わった者が見つかるだろうし、それに国葬を断行すれば、新内閣の問題ということになり、引き続き支持率は下がるだろう。」
[著作権者VONVON /無断コピー、無断転載および再配布禁止(違反時の法的措置)]