２４日の定例記者会見で、宮内庁の西村泰彦長官は「天皇陛下がオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大に繋がらないかご懸念されている」と述べました。
この日、西村長官は天皇陛下が新型コロナウイルス感染状況を心配されているとした上で、「国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁を務めるオリンピック、パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか懸念されていると拝察している」と述べました。
陛下との日々のやりとりの中で西村長官自らが感じたことだとし、「直接そういうお言葉を聞いたことはありません」と説明。
その上で、「私としましては、陛下が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックで感染が拡大するような事態にならないように、組織委員会をはじめ、関係機関が連携して、感染防止に万全を期していただきたい」と強い懸念を示しています。
また、陛下の東京五輪開会式出席や競技観戦などについては「調整中」と述べました。
東京五輪の開会まで残り1か月。6月20日には東京都の緊急事態宣言が解除され、自粛は緩和されました。しかし都内では新型コロナウイルスの混乱が収束したとは言い難く、国民からは開催に対して根強い反対論が巻き起こっているのが現状…。
最新の世論調査でも市民の7〜8割が今夏の開催に反対しており、ツイッターは政府や組織委員会やIOC（国際オリンピック委員会）への批判にあふれています。
今回、天皇陛下がオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大に繋がらないかご懸念しているとの報道がされると、強行突破しようとする政治に対し、指摘の声が寄せられています！
「これは、・・・お叱りだよね。政治的指導者である内閣の面々が、天皇が大事に思う日本国民の安全をないがしろにしてるのではないかってことでしょ。しっかりと統治していれば政治には決して口を挟まない天皇が、口を開いてしまったってのは大問題だよ。」「陛下は、非常に心を痛めているのだろう。宮内庁のコメントは、国民が気持ちの落としどころを探るのに、大変ありがたい。」「無謀なオリパラを、陛下がどのように受け止め、それが多くの国民と同じであることが心強い。このコメントを出させてしまう政権と東京都とは、いったい何なのか。」「国民と同じく天皇陛下も菅総理の安全安心という言葉に納得していないということです 根拠も示さず一方的に言われても納得できる人なんかいないでしょう」point 383 | 1