元少年A・酒鬼薔薇聖斗
神戸連続児童殺傷事件の加害者・酒鬼薔薇聖斗こと元少年A。当時のニュースで、酒鬼薔薇聖斗と名乗る犯人が捕まったという報道がされた時、犯人が、わずか14歳の少年Aだった事が判明し日本中が騒然としました。
酒鬼薔薇聖斗は逮捕された後、精神鑑定を受け医療少年院に入り、精神治療と服役を終えました。酒彼のその後はというと、当然服役を終えたので、一般人として日本で生活しています。しかし、とても衝撃的で残忍な事件だっため、未だに週刊誌などで今現在の写真が軽刺されることも珍しくありません。
そして今回、その酒鬼薔薇聖斗本人が運営されると思われるホームページが明らかになったのです。このホームページにはいくつものイラストや写真が掲載されていて、そのあまりの不気味さに「まだ治ってない」と騒ぎになっています。
公式HP「存在の耐えられない透明さ」
酒鬼薔薇聖斗は以前に手記「絶歌」を出版しています。それに続いてホームページまで開設していることが分かったので、あまりにも自分本位なこの行動の数々に非難が集中しているようです。しかも、このHPの存在は酒鬼薔薇聖斗が自ら週刊誌にURLを知らせたようなのです。各週刊誌は、元少年Aと称する人物から同ページURLの書かれた手紙が送られてきたと報じ、その存在が広く知られるようになりました。開設した人物が加害男性と同一人物かは不明ですが、週刊文春では、手紙が元少年Aによるものであることを「確認できた」と伝え、週刊新潮は、「当事者しか知りえない、いわば秘密の暴露とでも言うべき事柄が、詳細に記されていた」と報じたのです。一体どんなホームページなのか見ていきましょう。
こちらがタイトル「存在の耐えられない透明さ」です。
HP内に掲載されていた自作と思われるイラストも載せていきます。どれもこれもシュールというより不気味さが際立った作品のような感じです。
大量のナメクジを使ったイラストなどが多く、一体どのような精神構造が生んだのでしょうか。ページの一番下に掲載された大量のナメクジを使ったハート型のコラージュ作品は、本人曰く「ナメクジを使って寄せ絵をやったらどうなるか見てみたい」との思いから出発し、完成までに最も時間と労力を要したという「力作」だそうです。使用したナメクジは全部で100匹はくだらないといいます。
自分のポートレートまで載せていました。顔は黒い布で覆っているが、上半身は裸。全裸を披露したものも3枚あります。局部にエイリアンのような生物が取りついたもの、胎児のように膝を抱えて丸くなっているもの、巨大なナメクジにまたがったものなど、いずれも独特な作品です。6つに割れた腹筋や太い腕など、筋肉質な体型が強調されています。
強烈な自己顕示欲
心理学者の碓井真史氏(新潟青陵大学大学院教授)に見解を聞くと、「ナメクジは、彼にとっては命の象徴であり、またみんなに嫌われるナメクジは彼自身の象徴なのかもしれません」と分析しました。また、ナルシシズムも感じられるセルフポートレートについて、碓井氏は「透明な存在でもなく、モンスターでもなく、自分自身を表現したい思いの表れとも考えられそうです。かなり鍛えた身体で写っているのは、強さの表れ、強くなりたい思いの表れかもしれません」とみています。
現在の彼がどんな精神状態でどんな思考も持って過ごしているのかは、これらのイラストや写真だけでは正確に読み取れません。しかも現在、このホームページは閉鎖されています。しかし、被害者遺族の気持ちを考えると彼の行動は正しいとは言えない気がします。