２１日、落語家の林家こん平（本名・笠井光男）さんが、去る１７日午後２時２分、誤嚥（ごえん）性肺炎のため死去したことが 判明しました。享年７７歳。関係者によると、葬儀・告別式は１９日に近親者で済ませたという。
日テレ系「笑点」の解答者としても知られていた こん平さんは、２００５年７月に、難病の「多発性硬化症（ＭＳ）」であることを公表。一線からは退いたものの、一門の落語会や落語家仲間による卓球サークル「らくご卓球クラブ」では元気な姿を見せていたそうです。最後まで 再び高座に上がることを 夢見ていたそうですが、その願いはかなわずに逝かれました。point 228 | 1
プロフィール
林家 こん平（はやしや・こんぺい）本名・笠井光男。１９４３年３月１２日、新潟県生まれ。
中学卒業後に上京し、初代林家三平に入門。６２年１１月、二つ目昇進。６６年５月から日テレ系「笑点」のメンバーに。７２年９月、真打ち昇進。８０年、初代三平の死去後は一門を引き継ぐ。２００４年９月、「笑点」を降板。０５年７月、多発性硬化症（ＭＳ）であることを公表。point 244 | 1
自らの出身地を「チャーザー村」と呼び、地元ネタで観客を沸かせ…
６人兄弟の末っ子として生まれ、中学卒業と同時に上京して初代林家三平の弟子となったこん平さん。６６年から出演を始めた日テレ系「笑点」で 全国区の人気を得ることに。自らの出身地である新潟県千谷沢村（現在の長岡市）を「チャーザー村」と呼び、地元ネタで観客を沸かせました。「チャラ～ン」も、元々は同番組での自己紹介の締めから始まったものだったという。その あふれんばかりの笑みで「１、２、３、チャラ～ン」と、ファンと共に声を合わせるこん平さんの姿も、もう見ることはできませんが…。point 271 | 1
去る２００４年８月 当初は、のどの使い過ぎが原因で、声帯に小さな固い突起物ができる「声帯結節」と診断。早期復帰が見込まれ、１か月ほど入院して安静にすれば治るとされていたようでしたが、なかなか体調が回復しませんでした。
そして、０５年に判明した病名は「多発性硬化症」。厚生労働省が特定疾患に指定しており、脳や脊髄に炎症が起きる難病。噺（はなし）家の命である“言葉”が不自由になり、こん平さんも 高座に上がるのをあきらめざるを得なくなったという。
それでも、トレードマークである笑顔が消えることはありませんでした。趣味が高じて、８７年に三遊亭小遊三と結成した「らくご卓球クラブ」の練習にも 積極的に顔を出し、リハビリにも取り入れていたそうです。
０９年１２月には、東京・池袋演芸場で ついに５年７か月ぶりに定席（通年落語が聞ける場所）へも“復帰”しました。１０年３月の自著の発売記念会見では「今でも復帰を目指している？」と聞かれ「ハイ、そうです」と元気よく答えていたという。point 272 | 1
残念ながら、こん平さんが 再びファンの前で落語を披露する夢はかないませんでしたが… ０９年１１月に亡くなった５代目三遊亭円楽さん、１８年７月に亡くなった桂歌丸さんらと、きっと天国で「大喜利」をしていることでしょう…。
ちゃら〜んでどれだけお茶の間が和んだことか… 天国で円楽さんや歌丸さんと再会され…
今回のこの報道にも多くのコメントがよせられているようですが…
《こん平さんの笑点復帰をキリンのように首を長～くして待っていたがそれも叶わなくなった。正蔵、三平兄弟や、たい平らの実力派落語家を何人も世に送りだした功績は大きいです。心よりご冥福をお祈り申し上げます 》
《闘病期間が長く、大変な部分が多々有ったと思います。こん平さんは声も大きく元気印って感じでした。天国で円楽さんや歌丸さんと再会されていることでしょう。ご冥福をお祈りすると共にお疲れ様でした 》
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《自分が子供の頃見ていた笑点で、大声で大喜利しているのをすごく覚えています。こん平さんの声聞くと元気になりましたよね、オレンジの着物の人と覚えていました！懐かしい… そして訃報を聞いて淋しくてなりません。また娘さんが介護をされていたかと思います。自分も親の介護をしているので、娘さんにも お疲れ様でしたと伝えたいです 》point 160 | 1
《日曜夕方はこん平師匠のちゃら〜んでどれだけお茶の間が和んだことか。たい平さんが上手に師匠を受け継いでくださいました。長く闘病されていましたが、もう頑張らなくていいですよ。本当にお疲れ様でした。先に行った笑点メンバーと番組を見守っててくださいね 》
等など、多くの追悼の声がよせられているようでした。