串カツと言えばたこ焼きやお好み焼きと並び大阪グルメの代表として知られています。大坂で串カツが食べられるようになったのは今から約80年前ごろと言われており、1本の串に刺してある具材は1種類で、小ぶりにカットされた牛肉や魚介類、野菜などを揚げて提供していました。油ものであるためお腹に溜まることと、ソース好きの大阪文化にマッチしたことからあっという間に広がり、現在では全国的に有名になっています。大坂では安くて手軽に食べることを目的としているので立ち食い店舗が多く、「ソース2度づけ禁止」も今では誰もが知っているルールとなっています。
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一般的な串カツの具材と言えば、肉類では牛肉や豚肉、ウインナーなどで、魚介類ならイカやえび、ホタテなどです。野菜は種類が多く、アスパラやなす、レンコン、カボチャなどがメジャーで、その他の具材としてチーズやちくわ、うずらの玉子などが人気の具材です。実際に大阪の串カツ屋さんではこれらの具材は必ず置いてあり、どれを食べても必ず美味しいのが分かる具材となっています。 com
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しかし、外で食べるのではなく自宅で串カツをするなら、これら基本的な具材ばかりでは無く、オリジナリティに溢れた具材も揚げてみたいものです。まず、最近人気が出始めている「とんガリ」はいかがでしょうか。薄くスライスされた豚ばら肉かロースを用意して、お寿司を食べる時に出てくる「ガリ」を肉の上に乗せて一緒にくるくると巻き、衣を付けて揚げるだけとレシピも簡単ですが、ガリの酸味と豚肉と豚の脂が合わさってさっぱりと食べられます。ソースをかけてもいいですが、よりさっぱりとしょうゆでも美味しい一品です。ちょっと変わったところでは、ちくわの中にマヨネーズで和えたツナを詰めたり、魚肉ソーセージを細長く切って中に詰めて揚げるのもひとつです。ちくわ自体に味が付いているので何もつけなくても美味しいですが、お好みに合わせてケチャップをつけても良く合います。 gnavi. co. jp
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大坂は串カツ発祥の地であるため、いろいろ変わり種具材を提供しているお店も多いようです。特殊なところではバナナやいちご、パイナップルなどのフルーツの串カツをメニューに載せている店がありますが、一見合わなそうに見えて実は果物の持つ酸味と甘みが油にマッチして、意外と美味しいです。もちろんソースやしょうゆなどはかけずに食べますが、スイーツやデザート感覚で食べる人が多く、かなり人気があります。 wixsite. com
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お店で試してみるには勇気が入りますが、自宅でならチャレンジしてみてもいいかもしれません。他には大坂では定番になりつつある紅ショウガの串カツも人気の具材となっています。シャキシャキした食感とピリッとくる酸味がお酒のおつまみとして最適です。大阪では薄くスライスした紅ショウガを揚げますが、入手しやすい千切りになっている紅ショウガを使う場合は、串は使わずに小麦粉を利用して天ぷらのかき揚げの要領で揚げると良いでしょう。ソースでもあいますが、マヨネーズをつけてたべるのがおすすめです。また、たこ焼きやギョウザ、シューマイなどを揚げても美味しいですが、たこ焼きやシューマイは1個ではボリュームが少なすぎるので2個にして揚げることをおすすめします。 net
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自宅で作るなら素材にひと手間かけてみるのもひとつです。例えばえびならばシソの葉で巻いてみたり、なすならば切り込みを入れてチーズを挟んでみたりするだけで、味は大きく変わります。ウインナーもそのまま串に刺すのでは無く、半分に切ってうずらの玉子と交互にしてみるとボリュームがあり満足感が違います。大阪名物の串カツが食べ放題で堪能できるのは自宅ならではのことです。いろいろチャレンジして串カツパーティーを楽しみましょう。 com