木下富美子都議(55歳)が、再当選後初めて都議会に出てきた際、東京都水道局に対して用意していた質問内容の概要が明らかとなりました。「自分の無免許運転を棚に上げて、よくも……」と都職員たちは呆れ声が上がっているといいます。
木下氏と都議会との攻防は今週も続くとし、議会関係者が頭を抱えて話しました。 「いまの法律や条例では、彼女を辞めさせることは極めて困難。リコールは、当選後1年間は行使できない規定があるし、選挙のやり直しも7月に選挙したばかりで現実的ではない。木下氏に、“どう足掻いても続投は無理”ということを認識させる以外の方法がないのです」とのこと。
そこで、議員たちが考えついたのが“晒し者作戦”。 「18日に開かれる議院運営委員会に呼び出して、主要5会派から10分ずつ計50分、彼女に対する質疑を行います。公衆の面前でフルボッコにして、ギブアップさせようという戦略です」と話しました。11日に木下氏が公営企業委員会に出席しようとした際、彼女が出席しようとしている理由で深夜まで委員会が開催されず流会になりましたが、あれも作戦の一環だったそうです。
議会関係者が頭を抱えるなか、さらに不安にさせるような情報が入ってきたそうです。木下氏が11日、公営企業委員会に出席しようとした際の話を都庁関係者が明かしたのでした。「あの日は水道局の事業全般について質疑が行われる予定でしたが、木下氏はちゃんと質問を準備して臨んでいました。その内容がとんでもないもので……」木下氏は三度目の召喚状に応じて議会にやってきたと報じられていますが、厳密には違うとのこと。二度、議会が召喚状を出すも返事がなかったにもかかわらず、11月上旬、木下氏が公営企業委員会に出席するという情報が入ってきたため、急遽、議会は三度目の召喚状を出したとのこと。
議員は議会で質問する際に、事前に関係部署に質問通告を行うとのことで、木下氏は自ら水道局に連絡を取ってきたため、委員会に出席しようとしていることがわかったそうです。その際に、彼女がメールで送ってきた質問内容に水道局は目を疑ったそうです。
「水道局が進めるコンプライアンスの取り組みに関する質問でした。水道局では18年に、数年前から浄水場管理業務をめぐる談合が繰り返されていたことが発覚。元職員らが受注業者に非公表の情報を漏洩していたとして、19年に公正取引委員会から改善措置要求を受けました。その後、コンプライアンス有識者委員会を立ち上げるなどして、再発防止策に取り組んできたのですが、木下氏はその取り組みについて問う内容の質問を送ってきたのです」と話しました。
水道局の職員たちは「お前がそれを聞くか!」と叫んだそうです。無免許運転を繰り返し、事故を起こして、黙ってそのまま選挙に臨み、発覚後は4カ月間雲隠れした木下都議。都議会始まって以来のコンプライアンス違反を重ねてきた当人が聞くべきことではない質問。もはや、木下氏には“常識”が通用しなくなっている可能性が高いのでしょう。
関係者は 「本来、『都民ファースト』が責任を持って引導を渡すべきなのにもかかわらず、荒木千陽代表はこの問題で、まったく表に出てこようとしない。周囲には『後援会を通して説得を続けている』などと言っているようですが、実際に動いているんだかどうか。18日の議運には、都民ファも“木下攻め”に加わりますが、どのような質問をしてくるかが注目されます」と話しました。
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