神奈川県の黒岩祐治県知事は、今月24日の緊急会見で「神奈川県にも湘南の海にも来ないで」と呼びかけました。全国に緊急事態宣言が発令される中、神奈川県では海辺へ押し寄せる観光客が問題となっていたためです。
今回、黒岩祐治県知事が「週末に湘南海岸や三浦半島などに、ドライブに出かけ、サーフィンなどのマリンスポーツや、レジャーを楽しむ為の外出は、新型コロナウイルスの感染により命が脅かされることよりも、重要なことなのか、皆様には冷静に判断していただきたいと考えています。普段から大型連休には、どんどん来てと、お願いするとこではありますが、今は逆です。神奈川には湘南の海には来ないでいただきたい。観光地には行かないで、我慢していただくことを、お願いしたいと思います。」と強く訴えています。point 292 | 1
この呼びかけの結果、25日～26日の週末は湘南エリアで人手が激減。
その様子が複数のメディアによって報じられており、厳密には“湘南”に属さないですが、同じく海沿いの渋滞などに悩まされていた横須賀市でも、著しい変化があったようです。
横須賀市には海辺の人気スポット「灯台」があり、観光シーズンはバーベキューをする客で賑わう観音崎も、現在は閑散としているようです。
県営・市営駐車場が閉鎖されているため、先週は路上駐車も目立ったそうですが、営業を続けているレストランの近くにバイクが停まっている程度。
横須賀は「開国の街」として知られており、ペリー来航150周年という節目の2003年から始まった「よこすか開国祭」の会場でもあるうみかぜ公園は、東京湾と猿島を望む人気スポット。
潮風が心地よいバーベキュー会場として、市民憩いの場でもあります。そんなうみかぜ公園も閑散とした様子で、犬の散歩やジョギング、子供をベビーカーに乗せて散歩する市民が疎らにいる程度のようです。
市民憩いの穴場スポットであり、行楽シーズンには多くの人で賑わう久里浜海岸も、ほぼ人気のない状態。
久里浜海岸では、毎年7月上旬頃に「久里浜ペリー祭」が行われるそうですが、2020年の開催については、久里浜観光協会が開催の見送りを発表しています。
外出自粛が徹底されている観光スポットの様子を受けて、横須賀市民は「みんなしっかり自粛しているようで感心したけど、この感染騒ぎが収束して、1日も早く元どおりの賑わいになってほしい」と話しています。
また、早くから自粛していた人もいますが、結局街でウロウロしている人たちがいるのも事実。なかなか足並みが揃わないことに不安もあり、収束の目処が見えるなど、希望を持ちたいというのが国民の願いでしょう。
自粛が徹底されている様子には一安心ですが、このような事態が長期化となると観光地に与える影響は計り知れません…。
やはりまだまだ不安な状況が続きそうですが、まずは感染者を出さないためにも不要不急の外出は控え‟ステイホーム”することが最善でしょう。