お笑い芸人による“差別問題”が相次ぎ、波紋を広げているーー
加納愛子(30)と村上愛(31)のお笑いコンビ「Aマッソ」が、イベント中に「配慮を欠く発言を行った」として、
9月24日に所属事務所のワタナベエンターテインメントは公式サイトで謝罪文を発表しました。
謝罪文には、本人たちによる自筆の謝罪コメントも掲載されています。
問題となったのは、9月22日に行われたイベントでした。
イベント内でお笑いコンビのAマッソが、女子テニスの大坂なおみ選手に必要なものを尋ねられて、
「漂白剤。あの人、日焼けしすぎやろ」と答えたことだといいます。
イベント終了後には、参加者からSNSで批判の声が上がっていたといい、
<人の痛みがわからない人間に、人をいじる資格はない>
<これはアウト>
<本当に最低>
などと非難のコメントが殺到したといいますが、差別発言をしたAマッソだけでなく、
吉本興業所属の小林圭輔(33)と友保隼平(34)のお笑いコンビ「金属バット」も、過去の差別発言でバッシングされているようです。
「昨年12月のイベントでの漫才が問題視されています。演芸番組の『笑点』(日本テレビ系)を模倣したネタがあるのですが、座布団を運ぶくだりで、『黒人が触ったもの座れるか!』という発言をして、人種差別だと批判されています」(前出の芸能ライター)
お笑い芸人の“差別問題”が炎上することはこれだけに過ぎないといい、
2017年の大みそかに放送された「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」(日本テレビ系)では、
ダウンタウンの浜田雅功(56)が黒塗りメーク姿で登場。
「ビバリーヒルズ・コップ」のアクセル・フォーリーを演じたエディ・マーフィに扮したつもりが、
海外メディアからも「差別的だ」と砲火を浴びていました。
これらの差別問題について、お笑い評論家のラリー遠田氏はこう語ります。
「発言については擁護しませんが、Aマッソと金属バットは擁護します」
「差別意識があっての発言なのか、無意識なのかは区別して考えなければいけません。知識不足で考え方が甘かったのは否めませんが、おそらくAマッソと金属バットは後者。ネット上で批判しやすいネタということもあり、正義が暴走し、バッシングのされすぎで、気の毒な面もあります」
そもそも芸人だったら誰しもが、笑いを取るために、あえて汚い言葉を使うことはあると指摘したうえで、
有吉弘行(45)が、お笑いコンビ「品川庄司」の品川祐(47)に「おしゃべりクソ野郎」と名付けたのがいい例だといいます。
「世間が品川さんに対して感じていたイメージを、汚い言葉で表現することによって爆笑が起きました。常識からズレ、モラルを逸脱しないギリギリを狙うさじ加減が、芸人さんにとっては勝負どころ。人間なので時にはモラルから外れてしまうこともありますし、さじ加減ができなかったりする。スベるとリスクもありますし、Aマッソと金属バットには、バッシングの教訓を今後に生かしてもらいたいですね」(ラリー遠田氏)
今回、差別発言があったとして大きなバッシングを受けているAマッソだが、
謝罪文を掲載してもなお、非難の声は止まないといいます。
ネット上からはこんな意見が寄せられています。
「人を傷付ける笑いはすぐに廃れると思う。」
「Aマッソ好きだけど、これはダメだよ…。差別問題が出る度に色々考えて、これば差別、あれは差別じゃない。という具合に自分の中で判断してますが、これは完全アウト…。これをジョークと成り立たせるには余程の信頼関係と、その関係性を良く知る人物の範疇でしか難しいでしょう。直接謝罪するべきです。」
「漂白剤はマズいが浜田氏のは差別なのかね?
人の見方や読み方で本人はAだとしても、違う人がBと感じたり読んだりして、批判する場合も有るから誤解の無い様にしないと行けないかも。一般的なブログもそうだけど。」