今や社会問題となっている「あおり運転」ーー
またもや、高速道路上での危険な運転が明らかになっています。今度は東名高速であおり行為を受けたという被害男性。今回のあおり運転では、前方を走っていた被害男性の車に、“エアガン“のようなものを発射されたといいます。
「カンカンカンカン」
警察によりますと、高速道路上でのあおり運転の事件があったのは、9月8日朝7時ごろでした。
現場は東名高速で、あおり行為を受けたという男性は、後ろの車を撮影していました。
男性の車内に響き渡る、複数の甲高い音。その直後、クラクションが鳴り響きました。
当時、撮影していた被害男性は、
「動揺して何がなんだかわからない状況。混乱状態だった」と語っています。
被害男性に詳しく当時の状況を伺ったところ、
男性がこの付近を走行中に、後ろからきた黒い車によるあおり運転が始まったということです。
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さらに男性によると、同僚の運転する車で高速道路を走行中、突然、後ろの黒い車が車間距離を詰めたり、蛇行運転をしたりしてきたといいます。
「ずっと飛び石みたいな音がしていて、気になっていなかったけど、動画を撮るときに、運転席から手が出ていて『うわ、エアガンで撃たれている』となった」
被害男性が撮影した映像を解析してみると、黒い車の運転手の手には、確かに「エアガン」のようなものが映っているのが確認できたのと、また男性のほうに向けて数発発射している様子が見られました。
被害にあった男性の車には、弾が当たったのか、複数の傷が残っていました。男性によると、黒い車はその後走り去ったといいます。
エアガンが発射される前、両者にトラブルはなかったといいます。
現場から走り去った黒い車は、約1時間半後に岐阜県瑞浪市の中央道上りで、燃料切れの状態で発見されましたが、男は逃走し行方は分っていません。
その後、警察が車内を調べたところエアガン1丁が見つかったということです。
被害にあった男性の車には、エアガンによるものとみられる傷が複数あり、警察は器物損壊の疑いで調べています。
相次ぐあおり運転の事件…
「あおり行為」を受けたときにどうしたらいいのか、愛知県警は、その対処法をまとめホームページで注意を呼びかけています。
また、ドライブレコーダーやスマートフォンのカメラを使って、被害状況や相手の車のナンバーを記録しておくのも、その後の警察などによる状況確認などがしやすいため効果的だということです。
エアガンを打ったとされる犯人はまだ捕まっていませんが、ネット上からは以下のようなコメントが寄せられています。
「こうなると「あおり運転」を通り越して「殺人未遂」では?エアガン撃つなんて車の事故を誘発する行為、断じて許し難い。しかも高速道路、周りの車を巻き込んだら大惨事になる危険も。」
「これだけ世の中で「煽り運転」が社会問題になりつつある中で、こんな行為はもはや逮捕覚悟としか思えない。その覚悟があっても尚逃げると言う思考が自分には理解できない。」
「厳罰を望みます。」