杏里のデビュー曲「オリビアを聴きながら」は1978年に発売されました。シンガーソングライターの尾崎亜美が作詞作曲を手がけ初めて他歌手に提供した楽曲です。オリコンで最高65位と目立った大ヒットではなかったですが、長年多くの歌手にカバーされスタンダードナンバーへと成長しました。尾崎亜美自身もアルバム「MERIDIAN MELON（1980）」でセルフカバーし、杏里自身のリテイク・バージョンも多くあります。

今なお慕われ支持される名曲

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タイトルの「オリビア」とは、1986年テレビドラマの主題歌「そよ風の誘惑」等で有名なイギリス人歌手オリビア・ニュートン＝ジョンに由来しています。
歌詞に登場する女性が聴く「お気に入りの歌で淋しい心をなぐさめてくれる」歌手としてオリビアの名が付けられました。
杏里によるリテイクも多く、1987・1994・2003年のアルバムにそれぞれ収録されています。

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発売から20年近く経った1996年『第47回NHK紅白歌合戦』では、歌い継がれる名曲として杏里が紅白で初披露しました。

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2003年『NHK紅白歌合戦』ではモーニング娘。のメンバー加入オーディションでこの曲を歌った後藤真希が披露しています。

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2005年NHK紅白ではNHKアンケート「スキウタ〜紅白みんなでアンケート」で紅組上位94位にランクインするなど長年の実績を誇っています。

カバー歌手は他にも香港出身シャーリー・クワン、アメリカのリタ・クーリッジ、岩崎良美、河村隆一、声優の今井麻美、沢田知可子、つるの剛士、徳永英明、中澤裕子、茉奈 佳奈、稲垣潤一、グッチ裕三 、韓国KARAの元メンバー・ジヨンなど、世界の多くの歌手から歌い継がれています。

16歳でアメリカでレコーディングし、17歳でデビューした曲です。デビュー曲は必ず伝えたい杏里の思いが今日に至ります。

現在も色あせない理由

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2017年７月にリリースした初のスタジオライブアルバム「ＦＵＮＴＩＭＥ」には「オリビアを聴きながら」「悲しみがとまらない」はもちろん、自分が影響された洋楽のカバー曲なども入っています。

「オリビアを聴きながら」は大ヒットのイメージがありますが、当時はチャートに入らず歌い続けた結果、チャートに入らないヒット曲になりました。

「今は私だけでなく皆さんの曲になっています。あの曲だけが独り立ちして時間をかけて育てられた」

と2017年11月にインタビューで答えています。

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また9月には『billboard classics festival 2017』が開催され、杏里、NOKKO、八神純子、渡辺美里などが競演、今なお時代を越えて愛される、各アーティストの代表曲が披露されました。

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6月には眞鍋かをりパーソナリティのTOKYO FM「KOSE Your Songs Best10」で、「休日に一人で聴きたい泣ける歌BEST10」で10位にランクイン、40年経っても全ての世代を癒す名曲として紹介されています。

杏里の歌声は大人なしっとり落ち着いた感じですが、オリビアを聴きながら（1978年）の当時17歳の杏里の歌声も楽しめます。
若々しい17歳のジャケット写真も貴重です。

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杏里のデビューアルバム「杏里 -apricot jam-」にも収録されています。

まとめ

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2018年でデビュー４０周年を迎えますが、2018年3月17日（土）には「八神純子プレミアム・シンフォニック・コンサート with 杏里」が兵庫県立芸術文化センターで行われます。

二人は現在LAを拠点に活動中、スペシャルゲストで友人の杏里が国内で初共演を果たします。
杏里の「悲しみがとまらない」「オリビアを聴きながら」がオーケストラ演奏で披露され、八神とのデュオにも期待が高まります。チケット6500円です。